【中山グランドジャンプ】史上初の同一重賞4連覇狙うオジュウチョウサン、石神騎手も信頼

オジュウチョウサンと障害での連勝街道を歩む石神
オジュウチョウサンと障害での連勝街道を歩む石神

◆第21回中山グランドジャンプ・JG1(4月13日・障直芝4250メートル、中山競馬場)

 第21回中山グランドジャンプ・JG1(13日、中山)に出走する障害絶対王者のオジュウチョウサン(牡8歳、美浦・和田正厩舎)には、史上初の同一重賞4連覇がかかる。障害に戻った前走の阪神スプリングジャンプで障害10連勝を達成した主戦の石神深一騎手(36)=美浦・フリー=はパートナーへの信頼を胸に偉業達成へ挑む。

 オジュウチョウサンは前走の阪神スプリングJが昨年の中山グランドJ以来、約11か月ぶりの障害戦。2馬身半差の完勝だったが、中山GJ4連覇へ向け、少しでも楽に勝つことがテーマだった。

 「ロスなく、なるべく馬を傷めずに勝たせて本番に向かえるか。あれだけ強くなると、いかに壊さないかを考えます。レースは、タイセイドリームが行っていい流れ。ソラを使わないような2、3番手で進められたのも良かったんです。レースをやめることを覚えたら大変ですから」

 いまでこそ障害重賞10連勝。現役どころか、長い歴史の中でも最強といえる障害馬だが、気の悪さが出世を妨げていた。

 「以前は返し馬でも、走りたくない様子が伝わってきました。ゲートでも後ろの扉に寄りかかって出遅れて…。最終障害を終わってから脚を使っていました」

 転機は16年3月、中山のオープン。初のビッグタイトルを狙う中山GJの前哨戦で、ニホンピロバロンに1馬身1/4差で敗れたが、石神は確かな感触をつかんでいた。

 「耳あてを外した効果が大きかったんですが、(当時)一番強い馬より重量が1キロ重かったのに、これだけの差でしょう。中山GJもうまく乗れれば、(当時7戦6勝の有力馬)サナシオンにもいい勝負ができるなと思いました」

 石神の予感は当たり、初タイトルを奪取。ただ、“不信感”がすべて払拭されたわけではなかった。それでも、続く東京ジャンプSで確信へと変わっていった。

 「まだ信用はできなかったんです(笑い)。でも、勝ち方を分かったんじゃないですかね。ちゃんと走ったら、たたかれたりしなくて、楽なんじゃないかと…。利口な馬ですから。10連勝中、ステッキを使ったのは何回かしかないですよ」

 もはやハードル界では敵なしの存在。そして、挑むのは史上初となる同一重賞4連覇。放牧を挟んで帰厩後も調整はスムーズ。1週前の追い切りも上々で一点の曇りもない。石神自身もJG1・7連勝がかかる。

 「2年前に今回と同じ間隔を経験していますが、あの時よりもダメージがない。1週前に追われてピリッとしてくるでしょう。馬が自分で仕上げているようで、レースに向けてよくなるはずです。4連覇はしたいですし、6より7の方がいいですよね(笑い)」(春木 宏夫)

 ◆石神 深一(いしがみ・しんいち)1982年6月3日、茨城県生まれの36歳。01年3月にデビューし、同月31日の中山3R(ライデンノハナ)で初勝利。JRA通算140勝(平地77勝、障害63勝)。重賞は18年中山大障害(ニホンピロバロン)などJG1・6勝を含む13勝。身長159・4センチ、体重46キロ。血液型B。

<気持ちピリッ>

 ○…オジュウチョウサンは全休日明けの9日、美浦・Wコースをキャンター1周で調整して翌日の最終追いに備えた。4戦ぶりに障害戦に復帰した前走の阪神スプリングJは、好位から正攻法で押し切って快勝。和田正調教師は「前走はこの馬にしては、ダメージが小さい方だった。うまい具合にここまで持ってこられたと思うし、馬もだいぶ気持ちがピリッとしてきた」と手応え。

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