オリックスが来年のドラフトに向けて、早くも明石商・来田涼斗外野手(16)に熱視線を送っていることが8日、分かった。
今春センバツの準々決勝の智弁和歌山戦で甲子園史上初の先頭&サヨナラ弾をマークしたスーパー2年生は、オリックスジュニア出身。これまで西武・森、ロッテ・藤原などの逸材が同ジュニアに在籍したが、プロでは一人も縁がなかった。球団関係者は「夢がある話ですね」と、今度こそ“生え抜き”のバファローズ戦士誕生を期待している。
来田は2014年の「NPB12球団ジュニアトーナメント」で4番を任された。当時のジュニアチームの監督を務めた元近鉄・羽田耕一氏(65)は「体の使い方がうまくてセンスがいい。これから伸びていくだろう」と潜在能力の高さを評価。明石商では強打の1番として、チームを春夏通じて初の4強に導いた。今後さらに成長すれば、来年のドラフトの目玉になる可能性がある。オリックスも小学生時代からの縁を大切にして、しっかりマークしていく。
◆来田 涼斗(きた・りょうと)2002年10月16日、神戸市生まれ。16歳。有瀬小1年から軟式の「明舞ネオボーイズ」で野球を始め、小6でオリックスジュニアに選出。長坂中では硬式の「神戸ドラゴンズ」でプレー。2年夏に全国大会優勝。明石商では1年春からベンチ入り。高校通算16本塁打。50メートル走は5秒9。特技はバスケットボール、目標の選手はソフトバンクの柳田。180センチ、82キロ。右投左打。