【有森裕子コラム】「どんな字?」「命令の令です」

新元号を発表する菅官房長官(ロイター)
新元号を発表する菅官房長官(ロイター)

 今月1日、5月1日からの新元号「令和」が発表されました。皆さんは、発表の瞬間、どのように過ごしていたでしょうか。私は当日、大阪の阪南大の入学式に呼ばれており、新入生への講演の真っ最中でした。

 公式のセレモニーということで、発表を気にせずに話すという手もあったかもしれません。でも、大学の入学式というのは人生の新しいステージに入る一つの節目。新時代の中心になっていく彼ら、彼女らが元号が発表された日を大切な記憶として、前向きに生きていってほしいという気持ちで「この時間を共有しましょう」と呼び掛けてみました。

 自分のスマートフォンなどで、それぞれ見ようということになったのですが、演台にいた私は最初「れいわ」と聞き取れませんでした。その後、音は教えてもらったのですが、今度は漢字が分からなくて「どんな字?」と学生に問いかけると「命令の『令』です」と。その例えが学生らしくて面白かったですね。

 3月には、このコラムでも何度か紹介しているスペシャルオリンピックス(SO)の世界大会に参加してきました。中東のアブダビで行われた大会は、過去最大となる190の国・地域が参加。特に、ユニファイドスポーツ(知的障害のある人とない人が一緒にスポーツをする)のプログラムが増えていたことを強く感じました。これは、SOの精神の中心となるもの。施設も素晴らしいものでしたし、受け入れ側の力の入れようを見ても、歓迎してくれていることを強く感じました。

 その一方で、今後に向けて改善すべき点もありました。主に競技能力を基準としたディビジョニング(予選)の組分けがきちんとできていない。スケジュールのズレや、いきなりの競技中止も散見されました。大会の“主人公”は選手たちです。その選手に光がきちんと当たるよう、我々がどうバックアップをしていくべきかを、改めて考えさせられました。(女子マラソン五輪メダリスト)

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