◆中日3―2広島(4日・ナゴヤドーム)
3点を追う9回に2点を奪う粘りを見せたが、1点及ばず。開幕から2勝4敗(巨人戦○●●、中日戦●○●)で、2013年(巨人戦●△●、ヤクルト戦●●○)以来6年ぶりの開幕2カード連続負け越しスタートとなった。
最終回に守護神・鈴木博を攻め、1点を返してなおも無死二、三塁のチャンス。ここで移籍後2度目のスタメン出場だった長野久義外野手(34)が打席に立ったが、カウント2―2から内角低めの直球を空振り三振。内野の守備は1点OK。転がせば1点差に追いつき、なおも1死三塁となるところだっただけに、「最低限の仕事をしないといけなかった。二ゴロででも走者を進められていれば」と肩を落とした。
長野は5回に中前打を放ったものの、打線としては来日初登板のロメロに6回まで3安打無得点に封じられた。東出輝裕打撃コーチ(38)は「真っすぐが動いていたというよりも、スライダーの曲がりがバラバラで、入りがうまくいかなかった。打っていい球と、打ったらダメな球の見分けがつかなかった」と振り返った。
さらに、昨季、4試合1勝3敗(ナゴヤドーム2試合0勝2敗)と苦手にした外国人左腕のガルシア(現阪神)を引き合いに「ナゴヤドームはマウンドが高いから、球が独特の動き方をする。ガルシアも(打線は)ナゴヤドームとマツダとでは完全に別の投手のように感じるらしい。(ロメロも)過大評価しちゃいけない」。中日の新助っ人を“リスペクト”しすぎず、次回対戦に向けて攻略の糸口を見つけることをテーマに掲げていた。
借金2に逆戻り。3連覇した2016~18年で借金を記録したのは16、17年の開幕直後(開幕戦で黒星)の「借金1」のみ。リーグ制覇した過去9回を振り返っても、開幕2カード連続で負け越しから逆転優勝にこぎ着けたのは、1979年(阪神戦●、大洋戦●●●)の1例だけだ。
さらに、絶対王者が開幕3戦目の3月31日から最下位(タイを含む)に沈みっぱなしというのも、もどかしい。緒方孝市監督(50)は「地元に帰って、切り替えてやっていきます」と巻き返しを誓っていた。