宝塚歌劇月組公演「夢現無双―吉川英治原作『宮本武蔵』より―」の新人公演が2日、兵庫・宝塚大劇場で行われた。
入団6年目の風間柚乃(かざま・ゆの)が、昨年の「カンパニー」以来となる2度目の新人公演センターを務めた。
「二天一流」の剣豪・宮本武蔵の成長物語。定評のある芝居力に、武骨な荒々しさを加え、さらなる成長を示した。終演後のカーテンコールで風間は「宮本武蔵の偉大な精神を表現するのは難しかったですが、剣の道と芸の道を極める点は通ずるのではないかと感じました」と、あいさつした。
武蔵に恋心を寄せる幼なじみ・お通は入団5年目の天紫珠李(あまし・じゅり)。2017年12月に男役から娘役に転身し、新人公演初ヒロインとなった。トップ娘役・美園さくらの本拠地お披露目公演での大役に「不安はたくさんありましたが、皆さんがいろんな事を教えて下さり、感謝の思いでいっぱいです」と、ほっとした様子だった。
東京宝塚劇場での新人公演は、「令和」になった5月16日に上演され、この日が歌劇団の本拠地での「平成」ラストの新人公演となった。2人は笑顔を見せながら「平成も令和も変わらず精いっぱい精進してまいりたい」と声をそろえた。