【巨人】“令和”の怪物・大船渡の佐々木朗希「ドラ1」マーク

3月31日、作新学院との練習試合で力投を見せた大船渡・佐々木
3月31日、作新学院との練習試合で力投を見せた大船渡・佐々木

 巨人が1日、今秋ドラフト1位候補の157キロ右腕、大船渡(岩手)の佐々木朗希(ろうき)投手(3年)をリスト最上位の「特Sクラス」にランク付けした。長谷川スカウト部長は「Aランクとかじゃない。一人だけ飛び抜けている」と大絶賛し、これまでの有望選手の「A」や「特A」という枠を上回る高評価。「令和の怪物になれる逸材」とし、新時代の宝を今後も密着マークすると明言した。

 衝撃の快投ショーから一夜明け、巨人が佐々木に歴史的な高評価をつけた。今秋ドラフトの超目玉は、3月31日の作新学院(栃木)との練習試合で今季対外試合初登板。気温5度で「8割」の力と言いながら、最速156キロを計測した。3回を投げ、全て空振りの6奪三振。訪れた日米18球団45人のスカウトを驚かせた。現地で視察していた長谷川スカウト部長はこの日、スポーツ報知の取材に熱い思いを明かした。

 「28年のスカウト生活で田中将大投手(現ヤンキース)や大谷翔平投手(現エンゼルス)も見てきたが、彼らの高校時代よりも上。1位“候補”でなく、1位じゃなきゃ獲得できない。Aランクとかじゃない。一人だけ飛び抜けている」

 近年の巨人は、清宮幸太郎内野手(現日本ハム)ら好選手を「特A」としたことはある。佐々木はそれをはるかに上回り、従来の枠に収まらない「特Sクラス」の評価となった。190センチの長身で左足を高く上げ、全身を柔らかく使うダイナミックなフォームが特徴的。ドラフトイヤーの4月の時点で、これほどのランク付けは極めて異例だ。

 この日、5月1日に施行される新元号が「令和」(れいわ)と発表された。「昭和の怪物」江川卓から時代は流れ、松坂大輔は「平成の怪物」と称された。長谷川スカウト部長は、佐々木について「令和の怪物になれる逸材ですよ」と“怪物”の系譜継承に期待し、胸を膨らませる。この冬のトレーニングで体重が5キロ増の86キロになり、身長も1センチ高くなったというように、伸びしろは計り知れない。

 もちろん、現時点で1位指名を決めたわけではない。佐々木は、この日発表された「侍ジャパンU18代表1次候補」に、星稜・奥川恭伸投手(3年)らとともに選ばれた。長谷川スカウト部長は「春の大会、夏の大会もあるので、これからも見ていきたい」と今秋の「令和」初ドラフトまで密着マークする方針だ。

 巨人は現在、大黒柱の菅野がチームの先頭に立つ。昨年まで2年連続沢村賞、通算防御率2・16という「平成最後の大エース」だ。若い選手も背中を追って順調に成長している。数々のスター選手が生まれた「平成」時代が終わり「令和」時代が幕を開ける。巨人が史上最高級の評価で注目する佐々木は、次世代の球界の顔になる可能性を秘めている。

 ◆楽天も1位有力候補 〇…楽天も、地元の逸材をドラフト1位の有力候補にリストアップしていることが分かった。前日(3月31日)の練習試合は5人態勢で視察。球団関係者は「スピードだけじゃなく、変化球でもストライクが取れる。今の時点での完成度で言えば、大谷より上。能力的には、今すぐ1軍で投げても通用する」と絶賛。「間違いなく1位で競合する。地元の選手であることを抜きにしても当然、1位候補に入っている」と明かした。

 ◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。17歳。小学3年で野球を始める。小学4年の11年に東日本大震災で被災して大船渡に移住。大船渡一中では軟式。高校1年夏からベンチ入りし、2年の昨年6月、ほぼ実績がない状態で高校日本代表候補に選ばれた。昨秋から背番号1を背負い、県大会で2年生最速タイとなる157キロをマーク。球種はスライダー、チェンジアップ、フォーク。190センチ、86キロ。右投右打。家族は母と兄、弟。

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