川内優輝が公務員ランナー卒業 弟たちの“父親代わり”終えて「肩の荷が下りた」

同僚から花束を受け取る川内優輝
同僚から花束を受け取る川内優輝

 4月からプロランナーに転向する川内優輝(32)=埼玉県庁=が29日、勤務する埼玉・久喜高で取材に応じた。退職前最後の出勤。生徒や同僚から惜しまれながらも「とてもワクワクしている。世界中を駆け巡って、オンリーワンのプロを目指す」と決意を新たにした。

 前任の春日部高を含めて10年間の公務員生活。「一番印象に残っているのは、約3年かけて作った『久喜高校100周年記念誌』の編集。古い資料をかき集めながら、なんとか完成した」。副編集長として500ページ超の大作に携わり、集めた知識で「週刊KUKIペディア」も発行。久喜高の歴史を発信し、生徒からも愛される“先生”だった。

 責任感の強さは人一倍だった。05年に父・葦生(あしお)さん(享年59歳)が心筋梗塞で死去。「当時は自分が高校3年生。弟たちが成長するまでは、父親代わりにならないといけない」と2人の弟の手本になるよう陸上も勉強も手を抜かず、良き兄で、父親でもあろうとした。そんな背中を追って鮮輝(よしき、28)=Jaybird=はプロランナーに、鴻輝(26)=MEDIFOAM=も久喜市議会議委員としてマラソン大会を盛り上げるなど活動。鮮輝は9月、鴻輝は来年2月の結婚も決まり「ここまでの約30年、はっちゃけてこなかった。ようやく肩の荷が下りた感じ」。ほほ笑む顔は、父親そのものだった。

 10日のびわ湖毎日マラソンで日本人2位の8位に入り、10月のドーハ世界陸上代表入りが濃厚。5月には実業団ランナー水口侑子(33)との結婚も控え、公私ともに充実している。「自分の可能性を試したい。“元公務員ランナー”という肩書を払拭して、プロとして認めてもらえるようにしたい」と新たな挑戦へと駆け出す。

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