香川、融合できずに交代 輝ける余地はまだ残されている…担当記者が読み解く

後半23分、ぼう然とした表情で交代し、森保監督と握手をする香川(右)(カメラ・宮崎 亮太)
後半23分、ぼう然とした表情で交代し、森保監督と握手をする香川(右)(カメラ・宮崎 亮太)

◆国際親善試合 日本1―0ボリビア(26日・ノエビアスタジアム神戸)

 昨夏のロシアW杯ベルギー戦以来の先発復帰となったMF香川真司(30)=ベシクタシュ=は消化不良に終わった。先発では初めてキャプテンマークを巻いてトップ下で出場したが、シュート0本で後半23分に交代。決勝点の中島翔哉ら新BIG3と対照的な結果に終わった背番号10に待ち受ける厳しい現実を、種村亮記者が「読み解く」。1トップでエースFW大迫勇也(28)=ブレーメン=不在時の課題も解消されなかった。

 ミックスゾーンでの厳しい表情が、この日の出来を物語っていた。香川は「個人的には悔しい? もちろん。途中で入った選手が違いを作って、チームが勝ち取ったことは良かった」と、中島ら新BIG3との明暗が分かれた結果を振り返った。

 ロシアW杯ベルギー戦以来となる先発出場となった一戦は、代表97試合目にして先発では初めてキャプテンマークをつけた。「自分でもやるだろうと予想していた」とリーダーとしての自覚を胸に挑んだが、ボリビアが序盤から自陣に守りを固めたことでスペースがなく、下がってパスを受けようとするFW鎌田と動きが重なる場面が続いた。1本もシュートを打てず、後半23分に南野と交代。「前線でもう少し工夫できれば良かった。シュートであったり、そこまでいく局面を含めて、そこは物足りなかった」と反省を口にした。

 出場機会を求め、移籍したトルコ・ベシクタシュで結果を残した。アピールが実り、約9か月ぶりに代表復帰を果たしたが、今回の2試合で新BIG3との差は開いたといっていい。今後、香川は南野との正位置争いではなく、トップ下の2番手争いを強いられ、U―22日本代表に飛び級でプレーしているF東京・久保建英や鹿島の安部裕葵ら東京五輪世代の突き上げも予想される。さらに、森保ジャパンの軸となっている若手メンバーを下から支える役割も求められるだろう。

 香川自身もそのことは理解している。「今は一つの変化期だと思う。新たなチームに変わっていくなかで、自分がどうやって経験を見せて、結果を残していけるか。それはやらないといけない」と強調。「どんどん出てくる若い選手に打ち勝つには、戦い続けないといけない。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、お互いいい刺激を与え続けられれば」と言葉に力を込めた。

 森保監督は試合後の会見で「経験が浅い選手がいるなかで落ち着いていた。相手の守備が崩れないなか、相手を間延びさせる、疲労させるプレーをしてくれていた」と香川に一定の評価を下した。この2試合で結果が出なかったことで、代表に不要と判断されたわけではない。背番号10が輝ける余地はまだ残されている。(種村 亮)

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