【センバツ】広陵・河野が自己最速150キロ!完封

8奪三振の完封勝利を挙げた広陵・河野(カメラ・義村 治子)
8奪三振の完封勝利を挙げた広陵・河野(カメラ・義村 治子)

◆第91回センバツ高校野球大会第4日 1回戦 広陵2―0八戸学院光星(26日・甲子園)

 広陵(広島)は河野佳投手(3年)が、自己最速150キロをマークし3安打完封で八戸学院光星(青森)を下した。平成最初&最後の大会での優勝を狙う東邦(愛知)は、主砲でエースの石川昂弥(3年)が富岡西(徳島)を相手に9回1失点、11奪三振の好投。打っても、友情応援に駆けつけた大阪桐蔭のブラスバンドが奏でる“根尾のテーマ”に乗ってタイムリーを放つなど、2打点の活躍で勝利に導いた。2回戦では春に強い両校が激突する。

 いきなり自分を超えた。初回、広陵・河野は伊藤大将に投じた4球目に150キロをたたき出した。「すごくうれしい。かえって力みが取れた」。聖地での目標の一つを達成し、5回まで毎回の7奪三振。6回からは変化球を有効に使い、打たせて取るスタイルにチェンジする器用な一面も見せた。自身初の3安打完封で、4強入りした10年以来となる春1勝の主役となった。

 投手を2度“クビ”になった経験が原動力となっている。中井哲之監督(56)が「力任せで投げていた。よく打っていたので、打者にさせようか」と1年の冬と2年の春に内野手転向を言い渡した。幼い頃から投手に憧れのあった河野は「投手をやりたい」と涙ながらに訴え、指揮官に悔しさをぶつけた。そして再び手にしたチャンスを逃さず、競争を勝ち抜いて背番号1を手にした。指揮官も「野村の球の強い版みたいな感じ。100点に近い」と広島で活躍するOBになぞらえて賛辞を贈った。

 かむ力が強いあまり、2月下旬には右の奥歯が痛むアクシデントにも見舞われた。虫歯ではなかったが、あまりの痛さに「ティッシュを詰めて投げていた」ほど。この日は中井監督からプレゼントされたマウスピースを初めて着用。口の中の“快適さ”も快投につながった。「次も低めに集めて完封します」。次なる目標の優勝に向かってひたすら突き進む。(筒井 琴美)

 ◆河野 佳(かわの・けい)2001年8月23日、兵庫・加古川市生まれ。17歳。神野小3年からソフトボールの「神野スターズ」で始め、大州中では硬式の「広島南シニア」でプレー。広陵では2年春からベンチ入り。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ。目標の選手は楽天の則本昂。趣味は読書。特技は習字。174センチ、76キロ。右投右打。

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