【センバツ】「山梨のデスパイネ」野村、130メートル弾2発!山梨学院歴代2位24点で初戦突破

1回2死一、二塁、中越え3ランを放ち、ガッツポーズする山梨学院・野村(カメラ・谷口 健二)
1回2死一、二塁、中越え3ランを放ち、ガッツポーズする山梨学院・野村(カメラ・谷口 健二)
8回無死、野村は2本目となる中越えソロを放つ
8回無死、野村は2本目となる中越えソロを放つ

◆第91回センバツ高校野球大会第3日 1回戦 山梨学院24―5札幌第一(25日・甲子園)

 「山梨のデスパイネ」ことプロ注目の山梨学院・野村健太右翼手(3年)が、1回戦の札幌第一戦でバックスクリーン左に推定130メートル弾2発を叩き込み、記録ずくめの大勝をもたらした。初回の3ランで歴代2位の初回10得点を演出。8回には高校通算40号ソロを放つなど、個人1試合最多タイの2発を含む3安打5打点。史上最多タイのチーム1試合24安打、歴代2位の24得点で、チームを1994年以来となる四半世紀ぶりの初戦突破に導いた。

 「デスパイネ」の異名通り、ノリノリで怪力を見せつけた。ラップが趣味で「♪ノムラ、ホームラン」と予告していた野村は、右手を上げながら走り出した。初回に7点先取し、なお2死一、二塁。「打った瞬間分かった。うまく肘をたためて打てた」。バックスクリーン左に3ランを運び、打者13人で初回歴代2位の10得点を叩き出した。

 19―3で迎えた8回先頭でも容赦しない。再び中堅左に放物線を描いた。「今日はハマった」。92年の星稜・松井秀喜、14年の智弁学園・岡本和真らに並ぶ1試合2発。「すごい選手たちの記録を出せてうれしい」。平成最後に名前を刻み込んだ。

 入学時は体重99キロ。吉田洸二監督(49)からソフトバンクの助っ人砲に重ねて呼ばれた。1年で10キロ以上減量。昨夏から臨時コーチを務める横浜高の元野球部長・小倉清一郎氏(74)には「バントしなくていい。打つのが仕事だ」と言われ、1人だけバント練習を免除。バットを背中側に引かず、体重を右足に6割残す教えを体現した。

 昨夏の高知商戦の左越えソロに続き、ひと冬越えての2試合連発。高校通算40本に乗せ、「今日くらい飛んだのは初めてくらい」。6回の右犠飛を含め2発3安打5打点で成長を示した。

 菅野秀斗が先制ソロを含め大会最多にあと1本と迫る5安打で4打点をマークするなど、チームは先発全員安打で最多タイの24安打。先発全員打点、先発全員得点による歴代2位の24得点で、初出場した94年以来25年ぶりの初戦白星を飾った。

 試合後の取材ルームでは、野村とラップを競い合う相棒で、ラッパー「H―PICE」(エイチパイス)の弟・椙浦(すぎうら)元貴捕手(3年)が即興でたたえた。「♪Yeah、今日はみんなで勝ち取った大勝利。このまま次の試合も集中力を常備。野村健太は脅威。打ったぜ、ホームラン2本。これをみんな見本にして、次も頑張るぜ!」(山崎 智)

 ◆メジャー級パンチ力

 巨人・円谷スカウト「ゆっくり振っているように見えるのに、あれだけ遠くに飛ばせるのがすごい。体も恵まれている」

 日本ハム・大渕スカウト部長「(元巨人の)村田タイプ。体はそれほど大きくないが、飛ばす力がある」

 DeNA・吉田球団代表補佐兼スカウト部長「打撃に癖がない。スムーズにバットが出ている。飛ばす選手なのに癖がないのは本当にいいこと」

 中日・中田アマスカウトアドバイザー「いいパワー。振りがシャープ。コンパクトに振り抜けるので打球が飛ぶ。長打力は見るべきものがある」

 ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク「高校生で打った瞬間分かる本塁打はなかなかない。柔軟性も兼ね備えている」

 フィリーズ・大慈弥環太平洋担当部長「メジャー級のパンチ力。フライボール革命に即した打者だ。デスパイネよりいいでしょう。マイク・ピアザの打球の角度によく似ている」

 ◆初回の2ケタ得点 山梨学院が初回に10得点。71年2回戦の東邦(報徳学園戦)の11得点に次いで2度目。夏は33年1回戦の浪華商(盛岡中戦)の11得点の1度だけ。

 ◆チーム1イニング2発以上 山梨学院の菅野秀斗と野村健太が初回に本塁打。16年1回戦で龍谷大平安(明徳義塾戦)が3回に記録して以来15度目。最多は11年1回戦で九州国際大付(前橋育英戦)が5回に記録した3本。

 ◆個人1試合最多本塁打 山梨学院・野村が2本塁打。17年決勝の大阪桐蔭・藤原恭大(履正社戦)以来23人目のタイ記録。

 ◆チーム1試合最多安打 山梨学院が24安打。00年1回戦の智弁和歌山(丸亀戦)に並ぶタイ記録。また、山梨学院の24得点は37年1回戦の滝川中(27〇0浦和中)に次いで史上2位。

 ◆野村 健太(のむら・けんた)2001年8月27日、愛知・安城市生まれ。17歳。北部小では安城リトルでプレー。東山中では衣浦リトルシニアに所属し、16年全国大会優勝、MVP。山梨学院で1年秋からベンチ入り。180センチ、88キロ。右投右打。趣味はラップで、よく使うフレーズは「愛知県、大自然」など。書道6段。血液型O。家族は両親と姉2人。

試合詳細
1回2死一、二塁、中越え3ランを放ち、ガッツポーズする山梨学院・野村(カメラ・谷口 健二)
8回無死、野村は2本目となる中越えソロを放つ
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