【センバツ】高松商・エース香川、13Kで今大会完封一番乗り 大正・昭和・平成での3時代制覇へ、好発進

スポーツ報知
4安打完封勝ちした高松商・香川(カメラ・渡辺 了文)

◆第91回センバツ高校野球大会第1日 1回戦 高松商8―0春日部共栄(23日・甲子園)

 第2試合で高松商(香川)の左腕エース・香川卓摩(3年)が、春日部共栄(埼玉)を相手に13奪三振で今大会初完封を飾った。また、開幕戦は市和歌山が延長11回サヨナラで制した。

 小さな巨人と化した。高松商の香川が強打が売りの春日部共栄打線に仁王立ちだ。散発4安打に封じ、圧巻の13奪三振で完封一番乗り。「気合を入れました。抑えられてよかった」と、ヒーローインタビューではにかんだ。

 観察眼が生んだ奪三振ショーだった。最速141キロを誇る直球と7種類の変化球を操るエースは序盤、右打者にスクリュー、左打者にはカットボールを決め球に翻弄。だが、4回にチェンジアップを中前安打され、異変を察知した。「打ち方が変化球を狙っている」。1点を守る5回2死一、三塁のピンチはオール直球勝負で3球三振斬り。そこから7回1死まで5者連続三振を奪うなど、配球を変えるクレバーさが光った。

 身長165センチは出場校のエースナンバーを背負う選手で最も低い。それでも、「小さいけど、でかい選手に立ち向かっていく姿勢は父の根性論が生きている」と胸を張る。父・竜志さん(40)も高松商野球部出身で1996年に中堅手として甲子園出場。3歳から英才教育を受け、さぬき中央少年野球クラブ時代の小6のときには味方失策に不満顔を見せると、監督だった竜志さんに「ベンチに帰ってこい!」と激怒された。その後、マウンドに戻り、泣きながら左腕を振ったという。「厳しくしてくれたから、いまがある」とハートの強さにつながっている。

 次戦に向け、長尾健司監督が「初戦と同じ気持ちでいく」と言えば、香川も「次も勝ちたい」とキッパリ。1924年(大正13年)、60年(昭和35年)にセンバツを制している高松商。春夏通じて40年ぶりのシャットアウト勝ちを収め、勢いはついた。松山商(愛媛)に次いで、2校目となる大正・昭和・平成での3時代制覇へ、好発進だ。(小松 真也)

 ◆観戦した父も納得 〇…香川の父・竜志さん(40)はアルプススタンドで観戦し、完封を見届け「仕事はしたと思います」とうなずいた。コーチ、監督を務めた少年野球チームでは息子に対し、体に約6キロの鉄アレイをつけて、ランニングメニューを課すなどしたという。今センバツに向けては「背が低いけど、奥川君(星稜)とかには負けるなと伝えました。(求めるのは)小さな巨人です」と、さらなる活躍を期待した。

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