炎鵬、勝ち越し新入幕へ前進

若元春(左)をかいなひねりで下し、勝ち越しを決めた炎鵬
若元春(左)をかいなひねりで下し、勝ち越しを決めた炎鵬

◆大相撲春場所13日目(22日・エディオンアリーナ大阪)

 金沢市出身の西十両2枚目・炎鵬(24)=宮城野=が、新入幕へ大きく前進した。同10枚目・若元春(25)=荒汐=をかいなひねりで下して勝ち越しを決めた。

 関取最軽量100キロの炎鵬の鮮やかな技が決まると、大入りとなった館内は大歓声に包まれた。1度目の立ち合いは、168センチの自身より17センチも高い若元春の懐にうまく飛び込んだが、不成立となった。「逃げないことだけは意識していた」と2度目も再び低い姿勢で潜り込んだ。するとタイミング良くかいなひねりを繰り出し、土俵中央で相手を豪快に裏返した。

 西十両2枚目で勝ち越し。来場所の新入幕へ大きく前進した。「うれしい」と喜びをかみしめた。新十両だった昨年春場所で負け越して1場所で幕下へ転落したが、翌場所から6場所連続勝ち越し(幕下での2場所含む)となった。しかも、この日は得意技で給金直し。入門会見では兄弟子の横綱・白鵬から「ひねり王子」の愛称を授けられた業師は「相手が出てくるのは分かっていたので、狙っていた」と満足げに振り返った。

 兄弟子の幕内・石浦とともに、白鵬の横綱土俵入りの太刀持ち、露払いを務める夢を持つ。それだけにチャンスを逃したくはなかった。今場所4日目に右肩を負傷し、テーピングを巻いて土俵に上がっている。万全ではないが「場所前から『幕内に上がるんだ』との思いでやってきた。その気持ちが大きい。苦しい中でも体が動いている」と、うなずいた。

 新入幕に大きく近づいたのは間違いないが「残り2日間。しっかりやっていく」。さらに白星を積み上げ、幕内の座を確実なものにしていく。(三須 慶太)

 ◆炎鵬 晃 (えんほう・あきら)本名・中村友哉。1994年10月18日、石川・金沢市生まれ。24歳。5歳で相撲を始め中学時代は幕内・輝(高田川)と同級生。金沢学院大2、3年と世界相撲選手権軽量級(85キロ未満)を連覇。2017年春場所で初土俵。しこ名の晃は中学時代に通っていた相撲道場の5年上で、10年前に他界した先輩の名前。168センチ、100キロ。得意は左四つ、下手投げ。家族は両親と兄。好物は牡蠣(かき)。

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