【センバツ】父と兄は人形浄瑠璃文楽の人形遣い、福知山成美・岩田「尊敬している」

素振りする福知山成美・岩田涼雅
素振りする福知山成美・岩田涼雅

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の甲子園練習2日目が19日、行われた。5年ぶりの出場となった福知山成美(京都)の岩田涼雅(りょうが)内野手(3年)も1時間、室内練習場で練習を行い「雨でグラウンドでできなくて残念だった。甲子園の中に入るのは初めて。スタンドは階段状になっていて、広くて包まれたような感じ」と初々しい感想を口にした。 岩田の父・哲志さん(49)と兄の悠甫さん(23)は、人形浄瑠璃文楽の人形遣いとして大阪の国立文楽劇場を中心に、東京や海外など各地で公演を行っている。自宅で夜遅くまで練習をする父を見て育った岩田も「小さい頃から人形を持たせてもらっていたりしました。小さい頃は言葉が難しくてあんまり分からなかったけど、中学からは言葉も分かるようになって、伝統的なものなんだって分かってきました」と幼少期から文楽に親しんできた。

 岩田家は曽祖父から4代にわたって人形遣いを務めてきており、父は中学卒業後から、兄も大阪・豊島高卒業後から文楽の世界に本格的に足を踏み入れた。現在、吉田一輔(いちすけ)として活躍する父と、吉田簑悠(みのひさ)として奮闘する兄を、岩田は「尊敬しています」と誇りに思っている。兄が後を継いだこともあり将来は「好きにして良いと言われています」と話すが「高校に入ってから(文楽を)1回も見に行けていないので、引退したら見に行きたい。将来の選択肢としてはアリだと思っています」と卒業後は父、兄とともに伝統芸能を継承していくことも視野に入れている。

 初戦の第4日第1試合の筑陽学園(福岡)戦は、たまたま公演がないため、父も兄も甲子園に応援に来られることになった。兄は高校まで野球を、父も中学までソフトボールをプレー。5日ほど前に右肩を脱臼してしまった岩田に対し、父からは「やりきって、でも無理だけはしないように。存分に楽しめ!」とLINEが届き、兄からも「甲子園おめでとう。友達を集めて応援に行くから」と祝福されたという。甲子園の舞台は「緊張します」と話す岩田だが、家族にとびっきりカッコイイ姿を見せる。

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