ボーイズリーグ春の全国大会が26日開幕! V候補、京葉ボーイズ・関口監督の仰天指導法(下)

関口勝己監督
関口勝己監督
京葉ボーイズの子どもたちにキャッチボールの基本を教える関口さん
京葉ボーイズの子どもたちにキャッチボールの基本を教える関口さん

 明大、NTT東日本の遊撃手として活躍し、都市対抗出場などの球歴を誇る関口勝己(53)さんは2015年に千葉の中学生チーム・京葉ボーイズの監督に就任。短期間で成績を伸ばし、17年春に全国制覇を成し遂げた。

 しかし、その年の夏季全国大会はまさかの初戦敗退。「春は打ちまくって日本一になったのに、夏になるとまるっきり打てなくなった。実は、エースにU―15日本代表の岡田幹太(常総学院高2年)がいたその前のチームも春は全国8強まで進んで手応えをつかんでいましたが、夏は支部予選で負けた」と関口さん。原因は「絶対的な練習量の不足」と明かした。

 当時の京葉は高校や公営のグラウンドを借りて土日、祝日だけ練習をしていた。一方、自由に使える専用グラウンドを持つチームは平日も活動するので「夏場を迎えると練習量の差が出て、力が逆転した」という。関口さんは「平日でも打ち込みができる専用の練習場が必要」と訴え、勝本俊朗代表(55)ら関係者の尽力で18年1月、市川市内に長さ25メートル、幅12メートル、高さ7メートルという室内練習場を完成させた。そこで選手は週2回ほど平日に自主練習を行っている。現チームの4番・海老根優大は「室内ができるまで学校では陸上部に入っていたけど、野球に専念することにした」という。

 整った環境で関口さんは、どんな指導をしているのか? 一番時間を割くのは打撃。「上からたたけと言わない。水平に強く振ってライナー性の打球を遠くへ飛ばすイメージ。『ホームランを打て』って言いますよ。今言われているフライボール革命は10年以上前から訴えていました」

 守備では「へそ」を意識させる。「ボールにへその向きを合わせるとグラブも自然とボールの来る方向を向く。キャッチボールは投げられた球にへそを向けてグラブを広げ、グラブをはめている側の足を一歩踏み出しながら捕ります。左右のゴロを捕る時はグラブを出した方向にへそを向け、踏み込んでしっかり捕る。正面に入るのが基本ですが、できない時は“逆シングル”もOK」と関口さんは分かりやすく説明した。

 今春の全国大会にも出場する京葉ボーイズには「プロになれる素質を持った選手」もいるという。その子たちを関口さんは「練習に対する姿勢は厳しく指導しますが、野球を嫌いにさせないようにしたい。進学先は選手の性格、気質に合った学校がいいですね」と将来を楽しみにしている。(構成・芝野栄一)

 <関口勝己>(せきぐち かつみ)1965年4月13日生まれ。栃木県足利市出身。小山高、明大、NTT関東(現NTT東日本)で活躍し、現役引退後は2008年までコーチを勤めた。NTT東日本勤務の傍ら、京葉ボーイズは10年の発足時からスタッフとして参加。著書に「やろうよ野球」(ベースボール・マガジン社刊)など多くの入門書がある。

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