ボーイズリーグ春の全国大会が26日開幕! V候補、京葉ボーイズ・関口監督の仰天指導法(上)

関口勝己監督
関口勝己監督
穏やかな表情で選手に話しかける関口さん(右端)
穏やかな表情で選手に話しかける関口さん(右端)

 東日本の中学生チームで最近10年間に唯一、全国大会で優勝しているのが京葉ボーイズ(千葉)。2017年春を制し、翌18年春も準優勝した。15年に監督へ就任し、10年創部の歴史の浅いチームを短期間で屈指の強豪に育て上げた元NTT東日本コーチ・関口勝己監督(53)の人となりと指導法を紹介する。(構成・芝野栄一)

 ◆「楽しく」モットーに短期間で全国制覇

 グラウンドではいつも笑っている。試合でエラーをした選手が申し訳なさそうな顔でベンチに戻ってくると「打って取り返せばいいんだ。アッハッハッ」。京葉ボーイズの選手は指揮官の豪快な笑い声に勇気付けられ、大舞台でも普段通りの力を発揮する。監督就任以来、関口さんのモットーは一貫して「楽しくやろう」だ。

 身長166センチの小柄ながら遊撃手として長くプレーした関口さん。プロにこそなれなかったが、努力で道を切り開いてきた。栃木・小山高時代は「国立大進学コース」で学びながら野球に打ち込んだ。野球部からの誘いもあって明大を受験したが、5つ受けた学部で合格したのは工学部機械工学科。明大野球部の先輩で元コーチの関谷俊郎さん(59)は「工学部に野球部員はほとんどいなかった。特に機械工学科は製図、実験、工作機械の実習があり、野球との両立はたいへんだったはず」と推察する。関口さんは「本当は文系の学部を望んでいて『まさか』という感じでした。周りの一般学生に助けてもらいながら、なんとか単位を取った。好きな野球のためとはいえ、本当によく勉強しましたよ」と胸を張った。

 野球部ではすぐに軽快なフットワークとスローイングが当時の島岡吉郎監督(故人)の目に留まり、2年の春からレギュラーに。1986年秋はリーグ戦優勝を経験した。関谷元コーチは「島岡監督は体の大きな選手が好き。入学当時、関口の評価は高くなかったのですが、全くエラーをしないので『あの小さいヤツを使え』となった。学業と両立しながら頑張った模範的な選手でした」とたたえる。

 関口さんはNTT関東(現NTT東日本)で野球を続け、9年間で都市対抗に6度出場。現役引退後は2008年までコーチを務めた。中学野球との出会いはその後、軟式チームに所属していた時だった。「当時、巨人・阿部慎之助選手のお父さんが作った『阿部クラブ』というチームがあって自分がピッチャー、お父さんがキャッチャーでした。その頃は高校や大学でも選手を教えていて、まさかボーイズリーグの監督をするなんて考えてもいなかった」と関口さん。ところがライバルチームにいた現京葉ボーイズ代表の勝本俊朗さん(55)から熱心に誘われ、10年の発足時にスタッフとして参加した。「バントはせず、伸び伸び打たせる楽しい野球」を掲げて成績を伸ばし、17年春に全国制覇。「あの優勝で自分の指導が間違っていなかったと確信できた」と監督を続けることを決意したが、その直後、壁にぶつかった。

 <関口勝己>(せきぐち・かつみ)1965年4月13日生まれ。栃木県足利市出身。遊撃手として小山高、明大、NTT関東(現NTT東日本)で活躍し、現役引退後は2008年までコーチを勤めた。NTT東日本勤務の傍ら、京葉ボーイズは発足時からスタッフとして参加。著書に「知ってる? 野球(クイズで野球がうまくなる)」(ベースボール・マガジン社刊)など。

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