田中恒成「面白い試合で」歴史的V1誓う

計量と調印式を終えポーズをとる田中(左)と田口
計量と調印式を終えポーズをとる田中(左)と田口

 ◆プロボクシング▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成―同級4位・田口良一(16日・岐阜メモリアルセンターで愛ドーム)

 調印式と前日計量が15日、名古屋市内で行われ、計量は田中恒成、田口良一ともリミット50・8キロで一発パスした。世界3階級制覇経験者と世界複数王座統一経験者による日本人対決は初。平成の最後に故郷・岐阜で行われるボクシング版“関ケ原の戦い”に臨む田中は、真っ向打ち合いでのV1を宣言。新スポンサーを得て、世界戦初アウェーに挑む田口も打撃戦を歓迎し、2階級制覇を誓った。

 田中が歴史に残るV1を誓った。故郷で田口を迎え撃つ王者は「平成最後の大勝負と言っても恥ずかしくない、ふさわしい試合になる」と言い切り、「逃げない。こんな面白いカードで、つまらない試合にするつもりはない。面白い試合で勝ちます」と同王座を奪取した昨秋の木村戦に続く壮絶な打撃戦を予告。同じ岐阜が戦場の1600年(慶長5年)「関ケ原の戦い」では徳川家康率いる東軍が石田三成を中心とする西軍を破ったが、ボクシング版「関ケ原―」では“西の田中”が“東の田口”を打ち負かす。

 岐阜での世界戦は自身2度目。慣れ親しんだ地元で、16年大みそかには今回と同会場でのWBO世界ライトフライ級王座決定戦でフエンテス(メキシコ)に5回TKO勝ちし、2階級制覇をした縁起のいい場所だ。“中京の怪物”と呼ばれる王者は「地元でできるのは大変うれしい。『なぜ東京じゃないんだ』という意見もあると思うが、どこでやってもビッグマッチはビッグマッチ。岐阜で思い切り盛り上げたい」とプライドをにじませた。

 両者がライトフライ級の世界王者だった17年秋、両陣営が統一戦実施で合意も、田中の両眼窩(がんか)底骨折で流れた同カード。田中は「この間にいろんな経験、成長をした。やるべくしてやる。田口選手は最高のライバル」と共に階級を上げ、1年半の時を経て“復縁”した因縁の相手をリスペクトした。興行主の畑中ジム・畑中清詞会長(52)も「運命の一戦。恒成もけがなく、いい試合を見せられる」と期待する。

 計量を一発でクリアした田中はいつも通り、陣営が自炊して控室へ持ち込んだ「サムゲタン」で腹を満たした。「普通の試合にはならない」とニヤリ。あとは故郷のリングで目いっぱい打ち合い、輝くベルトを守る。(田村 龍一)

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