【巨人特集】契約白紙からはい上がる上原浩治の覚悟<終>「感謝」2019開幕へ

 「今日は長嶋(茂雄)さんの誕生日。なぜか毎年、この日はどっか痛めたり、いいことがなかったりする。だから今日も実は朝からビクビクしてた。よし!鬼門突破!!」焼き上がった地鶏をおいしそうにほおばった。

 「物が増えたなあ」巣を片付ける時期となった。キャンプ中に、契約するナイキ社に提供されたトレーニング着やシューズなど、段ボールに詰め込んだ。「新しいグラブだけが届かないんだよな」。

 大事な商売道具がない―。

「いいや、今年も去年ので。全然、気にせえへん」1シーズン使ったグラブは、使い込みによる硬さの変化や廃れなどもある。それも問題視しない。

 「巣立ちます!」2月26日、グレーのスーツに身を包み、上原は約1ヶ月滞在した青島を離れた。「1か月、ずっとオレの体をケアしてくれた2軍のトレーナーの方々には、感謝しかない。ちゃんと投げてお礼をしなきゃいけない」。

 3月に入っても、神奈川・川崎のジャイアンツ球場で2軍生活は続いている。

 体重は86・8キロ。これは入団当初より0・8グラム多いだけ。術後約4キロの減量をした。「オレの場合は、膝の負担を減らすには、体重も軽くなった方がいいと思ってね」3度の食事を制限したわけでもない。お酒を断ったわけでもない。トレーニングの量で、ここまで減らした。

 3月9日。昨年のこの日は、電撃巨人復帰会見。そしてこの日は、左膝術後初の試合登板となった。

 ジャイアンツ球場での2軍、教育リーグのロッテ戦。1イニングを10球で三者凡退に仕留めた。「10球しか投げられなかった。もう少し投げたかったな」戦う場所は、ここではないことを確信していた。

ブルペンに入り投げ込む上原浩治(カメラ・杉山 彰一)
巨人と再契約し記者の質問に答える上原浩治
トレーニングに励む上原浩治(カメラ・杉山 彰一)
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