【巨人特集】契約白紙からはい上がる上原浩治の覚悟<終>「感謝」2019開幕へ

 あるもんでやらなきゃいけないー。その思いは、ケガでどん底の日々から培ったものだ。

 マイナーの日々は、雑草をさらに雑草にした。アルデンテという言葉が存在しない、ふにゃふにゃにゆで上がったスパゲティと水気のないパサパサのサラダ。ロッカーで若手に交じり、文句を言うどころか「おいしい」と、ほおばっていた。

 2軍のキャンプでも同じこと。課せられた朝の散歩も当然のように、続けた。朝6時15分に起床して、まだ辺りの暗い道のりを若手と変わらず、歩いた。練習もほぼ若手と同じメニューをこなした。

 キャンプイン2日目となった2月2日にブルペンで投げた。39球。「サンキューですよ。これまで関わってきた人たちのお陰で野球をやれてるわけですし。感謝の気持ちは忘れずにやっていかないと」。

 キャンプ初日から日に日に、トレーナー室にいる滞在時間は長くなった。「オレ、テーピングのCMに出られるかも」プロ2年目に右太もも裏の肉離れを経験してから、ユニホームの下に隠れるテーピングは「欠かせない」人生。「20年ずっと、テーピングされてるオレの皮膚、かわいそう」

 悲鳴を上げる体中が、テーピングでガチガチに固められていた。とはいえ、体を洗うボディーソープでそのまま顔も洗って、おしまいとする男。「一度もローションとか使ったことないんよ」と、ややシワが出始めた顔で笑い飛ばした。

 2月20日。「そういえば、まだ一緒に食事行ってないな」。池田駿、畠世周を誘って、宮崎の地鶏を食べに出掛けた。

ブルペンに入り投げ込む上原浩治(カメラ・杉山 彰一)
巨人と再契約し記者の質問に答える上原浩治
トレーニングに励む上原浩治(カメラ・杉山 彰一)
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