筋ジストロフィーの歌手・小澤綾子、多様性の世の中を「当たり前にしていきたい」

BEYOND GIRLSの(左から)梅津絵里、小澤綾子、中嶋涼子
BEYOND GIRLSの(左から)梅津絵里、小澤綾子、中嶋涼子

 難病「筋ジストロフィー」を抱える車椅子の歌手・小澤綾子(35)が10日、都内で「夢コンサート 希望の虹CD発売記念コンサート」を開催した。 

 バリアフリーの会場には、全国各地から聴覚障害、脳性麻痺などの生きづらさを抱える人はもちろん、日本テレビ系ニュース番組「news zero」で特集された小澤を応援しようと老若男女さまざまな違いを持った人が大集合。前売り券は完売、超満員となる400人以上が詰めかけ、小澤の難病にもめげない前向きな言葉と、優しい歌声に涙した。

 小澤は「こんなにたくさんの人が来てくれると思わなかった。車椅子の人も見たことがないくらい来て下さって、うれしかったです。障害のある人もない人も一堂に、同じ世の中にいるというのが実現できた気がしました。でもこれ(多様性)を特別な環境ではなく、当たり前にしていきたい」と笑顔を見せた。

 各マスコミが取材に訪れたコンサートには、小澤が率いる車椅子チャレンジユニット「BEYOND GIRLS(ビヨンド・ガールズ)」も参加した。ビヨンドガールズは、リーダー・小澤、NHK・Eテレの番組にレギュラー出演している中嶋涼子(32、横断性脊髄炎)と梅津絵里(41、SLE:全身性エリテマトーデス)による3人組。「違いを楽しもう」を合言葉に、これまでの車椅子ユーザーのイメージを打ち壊そうと日々活躍している。今回のコンサートでは代表曲「BEYOND EVERYTHING」などで満員の会場を盛り上げた。

 3人は「勢いを付けて、全国ツアーやNHK紅白歌合戦に出演したい」とアピール。「東京パラリンピック2020にも、障害当事者としてかかわらせて頂きたいです」と希望した。(松岡 岳大)

 ◆小澤 綾子(おざわ・あやこ)、1984年10月15日千葉・君津市生まれ、35歳。明大卒。既婚。20歳のときに進行性の難病「筋ジストロフィー」と診断される。10年後には車椅子、その先は寝たきりと医師から告げられ、人生のどん底に落ちる。しかし、元気でいられる時間が限られているなら、今を全力で楽しく生きていこうと決め、「筋ジスと闘い歌う」ことを掲げて活動。イベント・学校・病院・老人ホームなどで講演やライブを行い、病気・障がいの認知活動を行っている。普段は日本IBM次世代育成推進部門に勤務し、ダイバーシティー研修や人材教育などを担当している。著書に「10年前の君へ 筋ジストロフィーと生きる」(すーべにあ文庫)。

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