高校時代までサッカー少年だった山本浩之がMGC進出

雨の中、MGC切符を獲得した山本浩之
雨の中、MGC切符を獲得した山本浩之

◆第74回びわ湖毎日マラソン(10日、滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着=42・195キロ)

 20年東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)シリーズ最終戦とカタール・ドーハ世界陸上選考会を兼ねて行われ、埼玉・川口北高時代はサッカー部だった異色のランナー山本浩之(32)=コニカミノルタ=が2時間10分33秒で、MGC獲得選手以外の日本人トップの10位となり、MGC進出を決めた。「タイムは物足りないが、MGCの出場権をしっかり取れたことは良かった」と冷静に話した。サラエディーン・ブナスル(28)=モロッコ=が2時間7分52秒で優勝。すでにMGC出場権を獲得している山本憲二(29)=マツダ=が2時間8分42秒で日本人トップの7位に入った。

 埼玉・与野市(現さいたま市)出身の山本浩之は小学生時代からサッカーに打ち込み、川口北高でもサッカー部に所属していた。ただ、体育の授業の持久走で抜群の能力を発揮したため、陸上部の顧問に薦められて陸上大会5000メートルに出場。いきなり県大会上位レベルの14分40秒台で走り「川口北高校新記録」をマークした。その天性の走りを見ていた東洋大の佐藤尚コーチ(65)がスカウト。東洋大に入学後、本格的に陸上に打ち込んだ。

 1年時から箱根駅伝に出場し、4年時の09年大会では花の2区を任され、東洋大初優勝メンバーに名を連ねた。同年、卒業後は強豪のコニカミノルタに入社し、さらに力を蓄えた。

 山本浩之以外にも高校時代には全国的にほぼ無名だった「2代目・山の神」柏原竜二さん(29)らの才能を見いだし、名スカウトとして鳴らした佐藤コーチはこの日、テレビ観戦して応援した。日本人トップの7位だった山本憲二(29)=マツダ=も東洋大出身。「山本憲二も山本浩之もよく頑張った。いい一日になりました」と佐藤コーチは満面の笑みで話した。

 大学別のMGC進出選手は山本浩之が新たに加わり、東洋大が4人で最多となった。「東洋大勢が最多になったことはうれしいですが、僕はこのままではMGCでは戦えない。これから、もう一度、気を引き締めて頑張ります」と山本浩之は落ち着いた表情で話した。かつてのサッカー少年は、堂々のマラソンランナーになった。

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