【巨人】大江、阿部助言「3球種の極意」で6戦26人斬り“完全試合”王手

7回の1イニングを無失点に抑えた大江(カメラ・保井 秀則)
7回の1イニングを無失点に抑えた大江(カメラ・保井 秀則)

◆オープン戦 オリックス3―10巨人(9日・京セラドーム大阪)

 巨人は20歳の大江がオリックス戦で1回無失点。キャンプ中の実戦から打者26人連続アウトとし、リリーフでの開幕1軍入りへまた一歩前進した。また正捕手争いを続けている2年目の大城が広角に打ち分けて3安打1打点。アピールに成功した。

 マウンドに立つ姿が、頼もしくなってきた。大江は“26人目の打者”山足に外角へチェンジアップを投げ、空振り三振を奪った。「結果を残せるようにという気持ち」。7点リードの7回から3番手で登板。直球とチェンジアップ、スライダーで配球を組み立て2奪三振。快音は許さなかった。

 圧巻の投球を続けている。2月3日の1軍対2軍戦(サンマリン宮崎)登板から1か月余り。ここまで実戦6試合で8回2/3、打者26人に対し無安打無失点。四死球も許していない。仮定の話ではあるが、これを1試合だとすれば「完全試合」まであとアウト1つだ。

 「3球種の極意」が功を奏している。合同自主トレ期間中、ブルペンで阿部とバッテリーを組む機会があった。そこで大先輩から「真っすぐと(2種の)変化球、3球種に限って磨け」とアドバイスをもらった。フォーク、カーブなどは封印し、キャンプ中のブルペンから変化球はスライダー、チェンジアップだけに絞り、投げ込んだ。

 実はプロ1年目のオフにも、当時現役で自主トレを一緒に行った杉内俊哉現ファーム投手コーチ(38)から「打者が嫌だなと思うものを持った方が良い。負けないと思う3球、持てば勝てる」と勧められた。先輩たちの助言を胸に、ボールの精度を磨いた。昨季まで1軍未登板。「毎日、毎試合緊張していますよ」と初々しさもあふれている。

 原監督が「まだまだ彼の場合は無欲。抑えるべくして抑える状況になることがプロとして大事。いい時を使っている。全てにおいて一球一球、自信が出つつあるのかな」と、成長ぶりに目を細めた20歳左腕。勝利の方程式メンバー入りが期待されているが、本人に慢心はない。「結果を残さないと(1軍に)残れない。結果だけを意識してやっていきたい」。背番号64の勢いはまだまだ続く。(玉寄 穂波)

 ◆大江 竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年1月15日、神奈川・座間市生まれ。20歳。二松学舎大付高では1年夏と2年春に甲子園出場。16年にドラフト6位で巨人入団。2年間1軍出場なし。173センチ、82キロ。左投左打。年俸560万円。背番号「64」。

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