白毛馬が鮮やかにデビューを飾った。3月9日の阪神2R、3歳未勝利(ダート1400メートル、13頭立て)は、白毛のブッチーニ(牝、父キングカメハメハ、栗東・中内田充正厩舎)が経験馬相手に4馬身差をつけて圧勝し、初出走初勝利を飾った。勝ちタイムは1分25秒7。
スタートの芝の部分で少し遅れたが、3コーナー過ぎからスピードアップ。外から余裕の手応えで4コーナーを回り、直線半ばで先頭に立つと、あとは後続を突き放す一方。4馬身差をつけるパフォーマンスで場内を沸かせた。勝利に導いた藤岡佑介騎手は「追い切りはスムーズに動けていましたが、初出走でどんなものかと思っていました。想像以上に手応えに余裕がありましたし、外に出したら一気でしたね。この時期のデビューで難しい面はあったと思いますが、いいタイミングでデビューできましたね」と笑顔を浮かべた。
ブッチーニはシラユキヒメの12番子で、ブチコやシロニイなどと同様にブチ模様が入った白毛馬。3月の遅いデビューとなったが、2歳秋の新馬戦を制した半姉マシュマロ(父クロフネ)に続くデビューVを果たした。