MLBオープン戦で試験的導入の「ピッチクロック」 投球間時間制限への日本人投手の声

ヤンキース・田中(ロイター)
ヤンキース・田中(ロイター)

 メジャーリーグではオープン戦で試験的に投球間の時間を計測する「ピッチクロック」が導入されている。細かなルールはいくつかあるが簡単に言うと、試合時間短縮のために「ピッチャーは20秒以内に投げろ」というルールである。

 選手会からの強い反対もあって、今季のレギュラーシーズンで導入することは見送りとなる見通しだ。だが、オープン戦では継続して行っており、捕手の後ろのバックネット付近や外野のビジョン付近に20秒からカウントダウンされていくタイマーが設置されている。

 現状では制限時間を超えての罰則はないが、ゆくゆくは超えればボール判定となるなどなんらかの罰則が付け加えられる可能性もある。サイン交換がうまくいかないと、徐々にタイムアップが迫り、見ている方もなんだかドキドキしてしまう。バスケットボールでシュートを限られた時間内で打つ「24秒ルール」のようで米国人にとってはなじみがあるのかも知れないが、投球間の「間」や、リズムを大事にする日本人選手の反応は様々だ。

 カブス・ダルビッシュ「あんな所にあってカウントダウンされたらね。あそこに置かれたら気にはなりますよね。(時間を)超えてもボールにはならなかったのでそこまで気にはならなかった。あれはボールになるならやりづらい。誰も強制されるのは人間嫌だと思うけど」

 ドジャース・前田「基本的には目に入るところにあるので、気にはなりますよね。なんか出来るだけ極端に早めてやってみようかなとは思っていますけどね。あえて意識しなくてもいいと思うけど、20秒ってどれくらいかなと時計をずっと見ながらやるようにやっています。結構めんどくさいですけどね」

 18年には導入の可能性を聞いたヤンキース・田中が「ただ単に試合時間短縮のためにいろんなことをやられると、野球の面白みも何もなくなっちゃうんじゃないですか? 野球は“間”のスポーツでもあると思う。その“間”をどんどん削られたら、『どうなるんだろう』というのはあります」などと反対意見をはっきりと述べた例もある。

 これまでもコリジョンルールやビデオ判定など、メジャーで導入したルールを、日本では積極的に取り入れてきた例がある。メジャーでもまだ本格導入はされていないが、導入した場合は日本でも議論されることがあるだろう。

 目的は試合時間短縮。たしかに1試合3時間は少し長いような気もする。だが、時間制限がないのも野球のよさの気もする。高校野球は2時間くらいで終わるのにな…とも思ってしまう。我々記者も日々の原稿は締め切り時間との勝負。特にナイターの試合では冷や汗をかきながら、書き上げている。今季からメジャー担当となり、時差の関係で締め切り時間はそれほど意識しなくても大丈夫になった。やっぱり時間制限はない方がいいなあ…と思ったりもする。(記者コラム・安藤 宏太)

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