【巨人】マシソン、エーリキア症克服来日…開幕絶望も「6月より前に戻る」

元気な姿で来日したマシソン。ガッツポーズで早期復帰を誓った(カメラ・池内 雅彦)
元気な姿で来日したマシソン。ガッツポーズで早期復帰を誓った(カメラ・池内 雅彦)
報道陣に闘病生活を語るマシソン
報道陣に闘病生活を語るマシソン

 巨人のスコット・マシソン投手(35)が1日、滞在先の米国から成田空港へ来日した。体調不良で春季キャンプに不参加となり、状態が心配されていたが、感染症「エーリキア症」のため米国で壮絶な闘病生活を送っていたと激白。医師からがんの可能性を指摘され、精密検査のため手術を受けたことも明かした。体重は11キロ減ったこともあったが、1月中旬からトレーニングを再開。早期1軍を目標に設定した。救援陣の柱の復帰を誰もが待っている。

 大好きな日本に降り立ったマシソンは、笑顔で到着ロビーに姿を見せた。左膝手術のため昨年8月下旬に米国へ戻って以来、約半年ぶりの来日。膝のリハビリと別の体調不良で、春季キャンプは不参加だった。「やっとここに来ることができてホッとしている」と一呼吸置いた後、壮絶な闘病生活を詳しく明かした。

 「エーリキアというバクテリア、細菌が体の中に入って感染症になってしまった。担当医から悪性腫瘍、がんじゃないか、という話もあった。精密検査のため、リンパ節切除の手術をクリスマスの日に受けた。幸いがんではなかったけど」

 最初に異変を感じたのは11月。友人の誕生日会に参加したときだったという。12月は全く練習できず静養。40度近い高熱が続き、最長で6日間の入院、48日間にわたって入退院を繰り返した。細菌により免疫力が低下し、血液検査の結果、肝機能の数値が悪化。点滴や抗生物質による治療も受けた。就寝時に大量の汗をかく症状も出て、公称104キロの体重は最大11キロも減った。

 「なかなか珍しい病気らしい。特定が難しい菌のようで、“モノウイルス”にかかった。食事を取れない時期もあった。同じような経緯のがん患者の人がいると、後になって聞いた」

 症状が緩和した1月中旬からトレーニングを再開。「体重は元に戻ったけど、筋力は弱っている。これから筋肉に変える」と課題を挙げた。現在は薬を服用せず、異常なしと診断されて来日した。ブルペン投球はまだ行っていないが、米国で遠投を行ってきた。8月に手術した左膝は良好と強調。開幕1軍は絶望も、早期復帰への決意を示した。

 「肩、肘の状態はすごくいい。6月よりもだいぶ前に戻りたい。6月までに復帰できなければ、自分に失望するだろう。もちろんチームの方針に従うけれど、最短で戻れる準備をしたい」

 チームは沢村が先発に再転向。リリーフは若手が猛アピール中だが、巨人在籍7年間で通算393試合に登板したマシソンの力は不可欠。鉄腕助っ人は、4つの1軍外国人枠の厳しい競争も理解しつつ「100%そこに入れる自信はある」と完全復活を約束した。

 「米国ではジャイアンツのことを常に考えていた。素晴らしい補強をし、去ってしまった人に会えないのは悲しいけれど、原監督が戻られて、優勝に貢献したい。体調が完璧に戻るまで、チームメートの外国人選手を応援することが僕の仕事なら、全力で応援したい」

 来日8年目。日本を愛し、巨人を愛するマシソンが、不屈の闘志でカムバックを目指す。(片岡 優帆)

 ◆エーリキア症とは 「東京都感染症情報センター」のホームページによると、人獣共通感染症の一つで、ヒトのエーリキア症はダニ類が媒介し、感染発病する。発熱、頭痛などの症状や、血小板や白血球数の減少などが見られ、死亡例もあるという。抗生物質による治療が有効とされている。また、米国での発症例が多く、日本ではあまり見られない。

 ◆G救援陣の現状 宮本投手総合コーチは「勝利の方程式2パターン化」を掲げる。新加入した守護神候補のクック、左腕の吉川光の方程式入りが有力だが、昨季はチーム最多の49試合に登板した沢村が先発に再転向するなど、陣容は固まっていない。春季キャンプでは大江、桜井、育成・坂本工が結果を残し、猛アピール。オープン戦では2軍からも救援陣を呼び、方程式入りのメンバーを見極める。

元気な姿で来日したマシソン。ガッツポーズで早期復帰を誓った(カメラ・池内 雅彦)
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