【鹿島】仮想・家長&小林悠で連携チェック 川崎との大一番へ“背水の陣”覚悟で紅白戦

紅白戦で競り合う(左手前から)山口、三竿、安西ら鹿島の選手たち
紅白戦で競り合う(左手前から)山口、三竿、安西ら鹿島の選手たち

 鹿島は27日、茨城・鹿嶋市内で昨季王者の川崎戦(3月1日・等々力)に向けて調整した。紅白戦では、2018年MVP家長昭博(32)、17年MVP小林悠(31)の起用が想定される川崎の両サイドを警戒し、控え組に2人と同じ特長を持つ本職外の選手を置いて連携を確認。川崎戦への“背水の陣”の覚悟を、岡島智哉記者が「見た」。

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 わずか20分あまりの紅白戦ではあった。一見、鹿島にとって従来通りの公式戦2日前の調整法だ。しかし、川崎カラーの水色ビブスを着た控え組を凝視すると、3連覇を目指す川崎戦への強い覚悟、大分との開幕戦(1●2)を落としたことによる「背水の陣」の様相が感じ取れた。

 控え組の左MFには、仮想・家長として、家長と同じ左利きでキープ力があり、昨季出場全試合が右MFの遠藤康(30)が入った。仮想・小林の右MFには、小林同様にシュートが持ち味でFW、左サイドを本職とする山口一真(23)。遠藤は家長のようにピッチを自在に動き回り、山口は「点を取ることしか考えなかった」と小林のようにゴールに迫った。

 鹿島における紅白戦の概念は、他クラブとは少々異なる。極論を言えば「控え組の勝利」が望まれる。控え組は主力のスパーリング相手を務めるつもりは毛頭なく、レギュラー奪取へ勝利をもぎ取りにいく。主力組は負けじと定位置死守に全力を注ぐ。その姿勢がチーム力を底上げする。大岩剛監督(46)が「アントラーズの歴史であり、伝統」と表現する20冠の礎だ。

 従って、控え組が対戦チームと同じ布陣を敷き、志向するスタイルを模倣することはあっても、選手の特長に合わせて本職外のポジションに入ることは異例。従来の慣習を捨ててまでも、川崎対策を優先した形だ。MF安部裕葵(20)は「川崎に3連覇させるわけにはいかない」と意気込んでおり、公式戦2戦連発中のFW伊藤翔(30)は「チャンスを生かしたいし、無ければ作る。何としても勝たないと」と力を込めた。

 全体練習後、主力組の守備陣は、仮想・家長の役目を終えた遠藤を交えて青空ミーティングを行った。DF町田浩樹(21)は「前からボールを奪う形を確認した。いい話し合いができた」と自信を示した。開幕2試合目ではあるが、鹿島は今季を占う大一番として“決戦”に臨む。(岡島 智哉)

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