【巨人】和田恋、キャンプ1軍スタートも2軍行き 自慢の“長打力”を強化「1軍でホームランは打ちたい」

ロープを使いトレーニングする和田。再び1軍へはい上がる決意だ
ロープを使いトレーニングする和田。再び1軍へはい上がる決意だ
長打力に磨きをかけプロ初アーチを狙う和田
長打力に磨きをかけプロ初アーチを狙う和田

 今季プロ初アーチを狙うプロ6年目の和田恋外野手(23)の単独インタビューだ。春季キャンプは1軍スタートとなったが、23日から2軍へ降格。再び1軍へはい上がる決意と、今季にかける強い思いを聞いた。(聞き手・小林 圭太)

 春季キャンプ1軍で幸先よくスタートを切ったが、那覇キャンプ第2クール最終日の21日。和田は2軍行きを通達され、練習後に空路で宮崎へ移動した。

 実力至上主義を掲げる原監督による選手の入れ替えだ。ファームでは再び自慢の“長打力”をさらに伸ばすことを目標とした。

 「1軍のキャンプではすごくいい経験ができた。でも結果が出せなかったので、長打力にもっと磨きをかけて頑張らないといけない」

 1軍キャンプ中の実戦では、6試合に出場し17打数3安打、打率1割7分6厘、1打点。トータルで見れば結果が残せたとは言えなかった。それでも、実戦を積む中で手応えもあった。

 「徐々に実戦感覚が戻ってきていると感じている。もう少し、体のキレじゃないですけど、バットが振れてないという感じがあるので、そこが戻ってきたらバッティングも、もっと力強く振れるようになるのかな、と」

 10日に行われた紅白戦では森福から右中間二塁打を放つなど5打数2安打をマーク。秋季キャンプではマンツーマン指導を受けたこともあり、指揮官からは賛辞の声を贈られた。持ち味の長打力はさらに向上している。

 「キャンプのテーマはとにかく『しっかり振る』ということを意識していた。フォームも考えながらですけど、思い切り振るということを」

 17日のDeNAとの練習試合前練習中に行われたフリー打撃では、エース・菅野から中越えと左中間への長打を2本放った。球種を予告しながらの投球で直球とスライダーを投じられた。

 「菅野さんの球を打つという、いい経験ができたことはよかった。でも手応えはあんまりです。菅野さんから『真っすぐ』と宣告されている中で、打てたのは1本だけだったので。まだまだ自分は振れていないな、と」

 昨季はイースタン・リーグで本塁打王(18本)、打点王(87打点)の2冠に輝き、1軍でも初安打を記録した。

 「自分の中でそれはもちろん自信になっていますね。結果は出せていないですけど、ここまでもコンディション的にはすごくいい感じ」

 1軍と2軍の違いは、昨季ですでに実感している。23日からは2軍キャンプに合流。再びファームで力をつけ、開幕までに必ず1軍へとはい上がってみせる。

 「1軍は慣れもあると思う。雰囲気とか。どうしても僕は2軍での試合の方が圧倒的に多かったので、そっちの空気感に慣れてしまっている。1軍のグラウンドでは浮足立っているじゃないですけど、そういう感じはありました」

 勝負のプロ6年目。今季にかける思いは強い。

 「1軍は慣れも大事だと思う。もう少し落ち着いてできたらもっといろいろなことを考えられると思う。去年はとにかく積極的にいくことしか考えてなかったので、ボール球にもよく手を出してしまうことも多かったかな、と」

 同じ右の大砲、1学年下の岡本は昨季、史上最年少で「3割・30本・100打点」を達成。かつてともにファームで汗を流してきた仲でもあり、今オフも慶大でともに自主トレを行うなど、意識しないわけはない。

 「和真にいつも刺激をもらっています。自分も少しでも追いつけるように頑張らないといけない。負けていられない」

 昨季はシーズンを通しての1軍定着はできず、プロ初アーチはお預けとなった。今年こそ―。

 「どれくらい試合に出られるかわからない。目標の数字は特に考えていない。でも、とにかく1軍でホームランは打ちたい。それはこだわってやりたい。僕は長打が求められる選手だと思うので」

 若き大砲の飛躍は、チームの底上げへとつながる。巨人軍の勝利に直結するに違いない。

 ◆担当記者・小林が見た
和田の表情に曇りはなかった。2軍降格を告げられた21日。顔を上げ、胸を張って言った。「結果が残せなかったので」。本人の中でどこか納得しているものがあったのだろう。春季キャンプ1軍スタートが決まり、キャンプイン直後の3日には若手主体の紅白戦が用意されていた。キャンプまでの“準備”がまさに和田の本気度を示していた。 自主トレを行っていた1月下旬のジャイアンツ球場。ブルペン投球を行っていた田口に一声かけ、自ら“打席”に立った。ブルペンだったため、バットを振ることはなかったが、実際の投球を打席で見て目を慣らした。この時期に投手の投球を打席で見るのは異例だった。「いきなり打席に立つより、絶対見た方がいいな、と。3日(の試合)も意識して、ですね。去年はこの時期やってなかったです」と笑顔で振り返った。

 キャンプでは量にこだわり、日が暮れるまで居残り特打、ウェートに励んだ。「勝負の年」。必ず和田ははい上がる。そして、夢の1軍初アーチから、ブレイク20発を期待したい。

(巨人担当・小林 圭太)

 ◆和田 恋(わだ・れん)

 ▽生まれとサイズ 1995年9月26日、高知県生まれ。23歳。180センチ、93キロ。右投右打。

 ▽球歴 高知高では1年夏から内野のレギュラー。3年春のセンバツでは4番を務め、4強入り。済美との準決勝で敗れたが、安楽(楽天ドラフト1位)から本塁打をマーク。2013年ドラフト2位で入団。

 ▽今季年俸 800万円。

 ▽名前の由来 「恋」と書いて「れん」と読む。両親の「みんなから好かれるように」との願いが込められている。

 ▽ニックネーム 首脳陣やチームメートから「れんちゃん」とちゃん付けで呼ばれることが多い。

 ▽結婚 昨年5月に兵庫県出身の2歳年上の一般女性と結婚。神奈川県内で新婚生活を始めている。

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