【宏太’Sチェック】昨年以上の驚き見せられる

熊本キャンプで選手の動きをチェックする吉原氏(中央)
熊本キャンプで選手の動きをチェックする吉原氏(中央)

 12日からJ1コンサドーレ札幌の熊本キャンプを視察した本紙評論家の吉原宏太氏(41)が、クラブの2年連続躍進に太鼓判を押した。チームの仕上がり具合について「他チームをびっくりさせる準備は出来た」と、J1最高の4位に就いた昨季と同等以上の成績を残せると予想した。今季もリーグ戦の際に掲載する「宏太’Sチェック」の第一弾として、キャンプリポートを寄せた。

 見るからにチーム力が上がっている。熊本キャンプで最も感じたのはその点だ。昨年、ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)のトレーニングを受け、パスに関する意識が一変した。以前は何となく蹴っていたボールが、受け手のどこにつければ最も良いかを考えた、メッセージ性のあるパスを常に出せるようになっている。これが体に染みついているか否かで、組み立てに雲泥の差が出る。ボール回し一つとっても、ミシャ体制2年目の成長が感じられた。

 新戦力にも注目して見たが、アンデルソン・ロペスにはすごさを感じた。パスのもらい方や動き出しの質が抜群に高く、そこに身体能力の強さがあるから、多少パスの質が悪くてもマイボールに出来る。正確なシュートも打てるし、相当な数の得点を挙げるだろう。

 ロペスがフィットすると感じる理由はもう1つある。パスが下手なチームは、困った時など前線の能力のある選手頼みになりがち。当然、そこをマークされると自由が得られなくなり、攻撃には限界が出てくる。ただタレントがそろう今の札幌は、ロペスに託しすぎる必要はない。相手はチャナティップやジェイ、鈴木らも警戒しなければいけない分、ロペスにボールが入った時に自由になる時間が生じ、より高質のプレーが出来る。ミシャの超攻撃的スタイルが、更に輝きを見せる布陣になったと言える。

 この状態で開幕を迎えられれば、昨年と同等以上の成績は確実に残せる。シュートを打たれすぎた昨季の課題を改善していく必要はあるが、他チームをびっくりさせる準備は出来ている。攻撃に関しては天才的なチームを作るミシャの下、今年も札幌が面白いサッカーを見せられれば、2年連続で歴史を塗り替える結果は必ずつかめる。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)

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