大坂なおみVを支えたもの…パワーに技術追い付いた ナチュラルガットに変更

◆テニス 全豪オープン第13日 ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ2―1クビトバ(26日・メルボルン)

 全豪オープンで大坂なおみ(21)=日清食品=が初優勝を飾った。快挙の裏側にはラケットのガットの変更など道具の進化と俊敏性、スピード、持久力の3つの要素を求めた厳しいトレーニングがあった。

 大坂の進化は道具にも及んでいた。ラケットのモデルはそのままだが、今オフにガットを縦、横ともに変更した。縦はポリエステルで、よりトップ選手向けの仕様に、横は安価で愛好者・ジュニア向けのナイロン製から、トップ選手の多くが使う牛の腸などから作るナチュラルガットにした。サポートするヨネックス社はナチュラル製品を作っていないものの、同社関係者は「彼女がトップ選手になっていくには必要なこと」と決断を後押ししている。

 パワーがある大坂は飛びすぎるのを嫌い、飛びにくくなる傾向があるナイロン製を使っていた。だが耐久性が低く、プロには不向きで少数派。16年末から使ってきた組み合わせに、サーシャ・バイン・コーチ(34)は「ガットにも成長の余地がある」とも指摘していた。

 今オフにさまざまな組み合わせを試した。多くのプロがポリエステルと合わせて使うナチュラルは、以前試した時は独特の硬さに合わず球が飛びすぎてしまったが、パワーの伝え方が上達した今はしっくりきたという。

 ナチュラルを入れることで打感、球の食いつきが向上した。縦は同じヨネックス社製の「ポリツアープロ」より硬めで、スイングが速い上級者向けの「ポリツアーストライク」を選択。たわみやブレが少なく、コントロール性が向上した。

 選手にとってはラケットを変えるよりガットを変える方が感覚が変わり、打感や打球音に慣れるのに時間がかかるという。現在の組み合わせに落ち着いたのは昨年12月に入ってから。短期間で適応し、自分のものにできてしまうのも、大坂の強みといえる。

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