【仙台】期待の高卒レフティー田中渉、司令塔で“ベガの俊輔”目指す

居残り練習でロングパスを繰り返す田中
居残り練習でロングパスを繰り返す田中
前線へ正確なパスを出す田中(中央、左は蜂須賀、右は大岩)
前線へ正確なパスを出す田中(中央、左は蜂須賀、右は大岩)
走り込みのメニューをこなす田中(手前右、左は椎橋)
走り込みのメニューをこなす田中(手前右、左は椎橋)

 高卒ルーキーがキャンプで輝きを見せている。J1ベガルタ仙台は沖縄キャンプ3日目の16日、午前は中距離走で走り込み、午後からは攻撃連係の練習を中心に汗を流した。桐生一高(群馬)から加入したMF田中渉(18)が得意のパスを披露し、前線でもセンスをのぞかせ、ゴールを決めるなど、存在感を示した。元日本代表のJ1磐田MF中村俊輔(40)を参考に技術を磨いてきた18歳のレフティーが、仙台の司令塔を目指す。

 左足から放たれたボールは美しい放物線を描いてFWの足もとにピタリ。18歳のレフティーが、早速自身の武器を見せつけた。この日、ボランチを中心に前線の位置でもプレーした田中は、「細かいテクニック、チャンスメークの部分が自分の武器。もっと練習を積んで、連係を深めていきたい」と意欲的に練習に励んだ。

 パスだけじゃない。ゴール前でも精度の高いワンタッチプレーでネットを揺らした。渡辺晋監督(45)は、「もともと出し手(パサー)の選手だけど、ゴールを決める部分も良い。そこは良い発見だった」と可能性に満ちた期待のルーキーのプレーに目を細めた。

 小学校時代から同じ左利きの元日本代表MF中村のプレー動画を参考に技術を磨いてきた。「(キャンプでも)セットプレーの練習が始まったら、キッカーをやりたい」と田中。高校時代にはセットプレーから、その左足で数多くのゴール、アシストを生んできた。代表通算98試合出場24得点で日本の司令塔も担った中村ばりの高精度フリーキックを目指し、練習に明け暮れてきた成果を見せていく。

 桐生一では、主にボランチを務め、11月18日の全国選手権の予選決勝では、昨年全国制覇の前橋育英に1―2で惜敗。田中のコーナーキックを起点に先制したが、悔しい逆転負けを喫した。前橋育英のエースFW榎本樹(18)はJ1松本へ、MF秋山裕紀(18)はJ2新潟へ加入。田中は、「今度は負けない」とプロの舞台でのリベンジを誓った。

 技術の高さを練習で示しているが、169センチ、59キロと体の線は細く、まだまだ伸びしろがある。田中は、「自分は体ができていないので、フィジカルをしっかり強化していきたい」とパワーアップに燃えている。強い体に持ち前のテクニックを掛け合わせ、仙台の勝利に欠かせぬ存在を目指す。(小林 泰斗)

 ◆田中 渉(たなか・わたる)2000年9月23日、群馬県出身。18歳。小学2年生からサッカーを始め、FC尾島ジュニア、前橋SCジュニアユース、桐生一高を経てベガルタ仙台へ。高校時代のポジションはボランチ、右サイドハーフ。169センチ59キロ。利き足は左。

居残り練習でロングパスを繰り返す田中
前線へ正確なパスを出す田中(中央、左は蜂須賀、右は大岩)
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