東京五輪あと1年半…竹田恒和JOC会長の贈収賄疑惑再燃

竹田恒和JOC会長(ロイター)
竹田恒和JOC会長(ロイター)

 フランス紙ル・モンド電子版などは11日、2020年の東京五輪招致を巡る贈収賄疑惑で、フランス捜査当局が日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)を贈賄の容疑者とする捜査開始を決定したと伝えた。竹田会長は疑惑を改めて強く否定したが、五輪まで約1年半と迫った時期に、トップに降りかかった非常事態。実際に起訴された場合は進退問題にまで発展する可能性もあり、五輪のイメージに打撃を与えかねない。

 ◆各所に衝撃広がる…関係者「いよいよか」

 五輪招致を巡る贈収賄疑惑が再燃し、関係者の間には衝撃が広がった。東京都の小池百合子知事は都庁で「大変驚いている。情報を十分持ち合わせていないので、情報収集をしていきたい」と硬い表情で述べた。

 JOCの平岡英介専務理事は、竹田会長がヒアリングで「(東京五輪は)問題はありません、ということをお話ししてきたと聞いている」と疑惑を否定したが、別のJOC関係者は「我々には(情報が)全然共有されていなかった。いよいよ来たか、という感じ」と重く受け止めた。政府関係者は「JOCから何の連絡もなかった。これが本当であれば東京五輪への打撃は避けられない」と影響を懸念した。

 ◆竹田会長という男

 竹田氏は01年に第15代のJOC会長に就任した。現在は10期目。12年にIOC委員に就き、13年にブエノスアイレスで行われた20年五輪の開催都市選では招致委員会の理事長を務め、現地での投票前夜は10分おきにIOC委員に会うなど票つなぎに奔走した。

 馬術選手でもあった。慶大法学部政治学科を卒業後、障害飛越種目で72年ミュンヘン(団体16位、個人42位)、76年モントリオール(同13位、39位)両五輪に出場。日本がボイコットした80年モスクワも代表入りした。

 旧皇族・竹田宮恒徳王の三男で、天皇陛下のはとこにあたる。「プリンス・タケダ」と呼ばれた父も第8代JOC会長、IOC委員を務めた。母の光子氏は、13年の東京五輪の開催都市決定の約1か月前に死去した。家族は夫人と2男1女で、長男は憲法学者の恒泰氏(43)。

 出身競技の馬術では日本連盟副会長、国際連盟では終身名誉副会長。旅行会社「エルティーケーライゼビューロージャパン」では代表取締役社長を務める。

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