【巨人】炭谷、目標は球団初の「捕手での全試合フルイニング出場」

館山運動公園内を笑顔を見せながら走りこむ新加入の炭谷銀仁朗
館山運動公園内を笑顔を見せながら走りこむ新加入の炭谷銀仁朗
ミットを手にすでに仕上がっている肩を披露したFA新加入の炭谷銀仁朗(カメラ・泉 貫太)
ミットを手にすでに仕上がっている肩を披露したFA新加入の炭谷銀仁朗(カメラ・泉 貫太)

 西武から巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗捕手(31)が11日、千葉・館山での自主トレを公開し、今季の目標に球団では史上初の捕手での全試合フルイニング出場を掲げた。

 球界でも2リーグ制以降では南海・野村と自身の尊敬する城島が03年にダイエーで達成して以来誰もたどりつかない領域。正捕手は阿部、小林らとの争いだが「不可能かもしれないですけど、その目標は常に持っています」。2月の春季キャンプから“城島流”のコミュニケーション術で投手陣との連係を図り、信頼をつかむ。

 暖かな日差しを浴びながら、炭谷は捕手としての最大の目標達成に向けて、黙々と汗を流した。千葉・館山での自主トレは下半身強化がメイン。「毎年ここでの自主トレはしんどいです。まずはキャンプインから100%の力で入れるように体をしっかり作っていきたい」と大粒の汗を拭った。

 西武時代にトレーニングコーチとして指導を受けた大迫幸一氏に師事し、館山での自主トレは7日にスタート。この日は最終日だったが、体幹トレーニングから始まり、50、30メートルのシャトルランを各10本、400メートルの坂道ダッシュを4本。走り終えると思わず地面に倒れ込むほど、自らを追い込んだ。

 全ては尊敬する名捕手以来となる偉業を成し遂げ、チームを5年ぶりのリーグVへ導くため。練習後の囲み取材では、こう口にした。

 「引退されるまで自主トレを一緒にやっていた城島さんが捕手として全試合フルイニング出場をやってから、捕手では誰もやっていない。不可能かもしれないですけど、その目標を僕は常に持っています」

 2リーグ制後では63年南海・野村、03年ダイエー・城島以来、球団では初の捕手での全試合フルイニング出場を目標に設定した。

 FAで西武から加入したが、待ち受けるのは4年ぶりに捕手復帰した阿部、3年連続セ・リーグ盗塁阻止率NO1の小林らとの激しい正捕手争い。ただ原監督は「小林は勝ち取らないとダメ。炭谷、慎之助を抜かなきゃいけない」と話すなど、炭谷が正捕手の筆頭候補であることは間違いないが、先発一塁を指揮官に否定されている阿部も必死に捕手でのスタメンを狙いに来る。さらに昨季28登板中26試合でマスクをかぶり、菅野の信頼を勝ち取っている小林も簡単には引き下がらないだろう。

 2月の春季キャンプでは、“城島流”で投手陣とのコミュニケーションを図る。共に自主トレをしている時、捕手として「ささいな変化に気がつくこと」が大事と言われてきた。「性格を見る上では全部がヒントになる」と、ユニホームを着ている時はもちろん、食事会場や風呂場などでも投手陣の性格を把握していき、密な連係を図ることで投手からの信頼も勝ち取る。

 今後は宮崎へ場所を移し、自主トレを行う。西武では11年から17年まで7年連続捕手で100試合出場するなど経験豊富。「僕が(フルイニングの)目標を無理だなと思った時点で選手である資格はないなと思う。打撃も、投手からの信頼も、勝てるようなゲーム作りも、銀仁朗に任せておけば大丈夫という信頼も、トータルで他の捕手を上回らないと。達成して優勝したら最高の喜びだと思う」。炭谷が巨人の扇の要にどっしりと構える。(後藤 亮太)

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