川口能活氏がアジアを語る…「サブ組存在感出せ」

04年アジア杯ヨルダン戦でPKを止めるGK川口
04年アジア杯ヨルダン戦でPKを止めるGK川口

 アジア杯経験者が優勝するためのポイントを指摘する連載「アジアを語る」第2回は、昨季限りで現役引退した川口能活氏(43)。2000、04、07年と3大会連続出場し2度の優勝に導いたGKは、「控え組の奮起」を挙げた。

 日本代表GK史上最多の国際Aマッチ116試合出場を誇る川口氏は「アジアの中で日本は強い。さらに、アジア杯はW杯予選よりも戦いやすい」と断言する。「W杯予選は必ず出場権を獲得しなければいけない重圧があるけど、アジア杯はタイトルを意識した大会。負けても失うものはない。大陸王者の称号とともに、僕らの時はコンフェデレーションズ杯(各大陸王者による大会)の出場権も得られた。上だけを見据えられる」

 優勝への期待、敵国サポーターのブーイング、不慣れな気候はあるが、「それよりも代表でプレーする喜びを感じてほしい」。過密日程のアジア杯。森保一監督(50)も「総力戦」を掲げるように、不動の11人だけでは乗り切れない。必ず控え組にもチャンスは訪れる。00年のレバノン大会と04年の中国大会。ともに直前まで川口氏はサブに甘んじていたが、正GK楢崎正剛の負傷により出番が巡ってきた。

 「定位置を奪うため、インパクトを与えなくてはいけなかった。特に、中国大会はラストチャンスだと言い聞かせていた。久しぶりに日の丸を身につけられた喜びと、ここで活躍できなければ代表での未来はないという気持ち。その精神的なバランスが最高だった」

 レバノン大会では8年ぶり優勝、中国大会では準々決勝、ヨルダン戦のPK戦でビッグセーブを連発し、連覇の立役者となった。

 「今は若い選手に注目が集まりがちだけど、ベテランやサブ組がどれだけ存在感を出せるか。個のアピールが団結感を生む。『チーム』になれるかが鍵」と語った。GKはどうプレーすべきか。「日本がほとんど主導権を握るから、あまり出番がない(笑い)。集中力を切らさないこと、そして何より笑顔が大事。ピンチでも最後尾が笑顔だと、格上と対戦している相手にとっては、脅威だからね」(取材・構成=田中 雄己)

 ◆川口 能活(かわぐち・よしかつ)1975年8月15日、静岡・富士市生まれ。43歳。清水商高(現・清水桜が丘高)3年で全国高校選手権優勝。94年に横浜Mに入団し、97年にA代表デビュー。ポーツマス(イングランド)、ノアシェラン(デンマーク)を経て2005年に磐田に移籍。岐阜を経て、16年相模原に移籍し、18年に現役引退。98年フランスW杯から4大会連続出場。国際Aマッチ116試合出場。J1通算421試合、J2通算43試合、J3通算42試合出場。

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