史上最年少プロ棋士 仲邑菫さんの人並み外れた勝負根性

 人気低迷にあえぐ碁界が究極の勝負手を打った。「囲碁の日」と言われる1月5日に小学4年生の仲邑菫さん(9)のプロ入りを発表。6日には東大阪市のフェスティバルで井山裕太5冠との記念対局も組まれている。早速、NHKのトップニュースでも取り上げられるなど、最高のタイミングで愛らしいニューヒロインが誕生した。

 日本棋院にとっては、藤井聡太七段の活躍に沸く将棋界に対抗する思惑があることは間違いないだろう。プロ棋士になるには原則として「院生」と呼ばれる養成所で一定の成績を収めるか、年に1度の採用試験を勝ち抜く必要がある。だが近年は囲碁人口の高齢化に伴い、各地の碁会所も閉鎖に追い込まれている。昨秋も女流棋士の採用条件を緩和したばかりだが、英才特別採用制度の創設で、碁界に漂う閉塞感を打開したいはずだ。

 話題先行の見方もあるだろうが、仲邑さんには明るい未来が広がっている。未就学児の頃から椅子に正座し、背筋を伸ばして碁盤に向き合う姿は美しかった。形勢が悪いと目から涙があふれるが、最後の最後には逆転勝利をもぎ取る。かわいい笑顔の奥には、人並み外れた勝負根性が潜んでいる。

 スポーツ界には早熟―晩熟の2タイプが存在する。だが、身体の発育や故障に左右されない囲碁や将棋は、圧倒的に早熟の逸材がアドバンテージを持つ。入段を決めたことで、一流棋士との対局機会が増え、プロ同士の研究会に身を投じることが可能となる。女流棋士初の七大タイトル獲得も、夢物語ではない。

    (表 洋介)

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