【高校サッカー】尚志、FW染野唯月の2戦連発で4強…決勝かけて58年ぶり東北勢対決

決勝ゴールを決めた尚志・染野(手前)は応援席の仲間と喜びを分かち合った
決勝ゴールを決めた尚志・染野(手前)は応援席の仲間と喜びを分かち合った

◆第97回全国高校サッカー選手権 ▽準々決勝 尚志1―0帝京長岡(5日、等々力競技場)

 準々決勝4試合を行い、尚志(福島)は帝京長岡(新潟)を1―0で破り、2011年度のチーム最高成績に並ぶ4強入り。準決勝(12日)では青森山田と対戦する。同大会準決勝での東北勢対決は1960年度大会の遠野(岩手)対秋田商(秋田)戦以来58年ぶり。

 尚志はスタメン唯一の2年生、FW染野唯月の決勝弾で競り勝った。前半22分、相手パスをインターセプトしたFW二瓶由嵩(3年)のパスに、染野が、ダイレクトで右足を振り抜き、ゴール左隅に決めた。「今まで迷って(シュートを)打ったときはゴールにならなかった。思い切って打とうと思った」。迷いなく思い切り振り抜いた、値千金の決勝弾だった。

 3回戦・前橋育英戦に続く2試合連続弾に、染野は「自分が点を決めて勝つつもりだった」と胸を張る。チームを7年ぶりの4強入りも導く一撃だった。

 先輩の思いを受け、改心していた。仲村浩二監督(46)は染野のことを、「以前は悪い言い方をすれば、2―3で負けても自分は2点取ったからいいや、と思うタイプ」と明かした。自己中心的な考えが強かったが、U―17日本代表に参加して「うまい選手がチームのために、とやっていた」(染野)と目を覚ました。また尚志でもベンチ外となった3年生から試合前、「点を取って勝たせろ!」と連絡があったという。今大会ここまでの全4戦で、2年生唯一のスタメン出場。先輩の思いに応えた得点だ。

 試合は相手の反撃を受けて劣勢の時間帯が長かったが、体を張ってボールを収めたりと得点以外でも奮闘。後半31分に途中交代したが、指揮官は「チームのため、自分を犠牲にしてやることを意識してくれた」とたたえた。準決勝は青森山田との東北対決。「目標の優勝には、勝たなきゃいけない相手」と染野は気合十分。仲間の思いをプレーに込め、次戦も勝利につながる得点を決める。(有吉 広紀)

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