関学大QB奥野「圧倒的な力の差を感じた」ライスボウルで富士通に完敗

◆アメリカンフットボール日本選手権ライスボウル 富士通52―17関学大=富士通は3年連続4度目の優勝=(3日・東京ドーム)

 学生代表の関学大は17―52で社会人代表の富士通に敗れた。昨年5月にQB奥野耕世(2年)が負傷させられた悪質タックル問題を乗り越え、17季ぶりの日本一に王手をかけたが体力面で歯が立たず。関学大指導陣は社会人と学生が争う現行方式の継続に疑問を呈した。富士通は3年連続4度目の優勝。最優秀選手にRBニクソン・トラーション(26)が選ばれた。これで社会人の10連勝で、現行方式となった83年度以降、社会人の24勝12敗。

 今季学生相手に無敗の関学大だが、体格でひと回り以上大きい社会人に太刀打ちできなかった。10―24の第3クオーター(Q)3分40秒に防御網を破られ40ヤード独走タッチダウン(TD)を許すと、9分27秒には奥野のパスがカットされてTD献上。勝負の行方はほぼ決まった。第4Qにタックルを食らい負傷退場した奥野は「圧倒的な力の差を感じた」と脱帽。186センチ、106キロのニクソンらの激しいヒットに計6選手が退場した。

 「学生ではしんどい。見ている人も面白くない」と鳥内秀晃監督は外国勢参戦などで年々開く実力差を嘆いた。小野宏ディレクターも「ライスボウルは維持すべきだが、社会人と学生の対戦は歴史的役割を終えた。NFLキャンプに参加するような選手と日本の高校を出たばかりの選手が対戦するのはどうか」と問題提起。日本協会の国吉誠会長は「今後協議する」とした。

 5月の日大との定期戦では奥野がパスの2秒後に背後の日大選手からタックルを浴び腰を負傷。日大・内田正人前監督(63)らが傷害容疑で告訴され社会問題に発展した。それだけに今季は「よりクリーンにハードに」を実践し勝ち進んだ。奥野は「1年間いろいろな人に支えてもらった」と感謝。新たな問題も生じる中、激動の今季を終えた。(田村 龍一)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請