【箱根駅伝】早大、12位で13大会ぶりシード逃す 小沢、後輩につなげず「一番の悔い」

競り合いながらゴールする11位の中大・川崎(左)と12位の早大・小沢(カメラ・清水 武)
競り合いながらゴールする11位の中大・川崎(左)と12位の早大・小沢(カメラ・清水 武)

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 往路15位からの巻き返しを狙った前回3位・早大は、復路7位と粘ったものの、総合12位。2006年(13位)以来、13大会ぶりにシード権を逃した。6区で順位を3つ上げ、アンカー・小沢は区間7位と奮闘も、ゴール直前、中大・川崎にかわされた。大正、昭和、平成と3つの時代で総合優勝したのは、43年連続88度目出場の早大と2年連続92度目出場・中大のみ。平成最後の箱根駅伝で、伝統校2校は次回、予選会に回ることになった。

 伝統校の意地は見せた。最終10区の6キロ手前、明大・坂口の背中が大きくなってきた。中大・川崎と競りながら、早大・小沢は並ぶ間もなく、一気に抜き去った。「最後の箱根。攻めて、シード権を取って後輩につなげたかった」。これで11位。前を走る拓大とは、新八ツ山橋付近で52秒差だ。

 さらに沿道から「40秒差になったぞ」と声が飛ぶ。拓大の背中が見えてきた。だが、差が縮まらない。「中大の、いい感じのラビット(ペースメーカー)になってしまった」。競り合いで消耗し、ゴール手前で一度は前に出るも並ばれて、直前で川崎にかわされた。「かわす力がなかったのは今の自分の力。後輩につなげられなかったのは、一番の悔いです」。小沢の目から涙が落ちた。滋賀・草津東高から入学後、アキレスけん痛など故障と闘いが続いた。同高陸上部監督の父・信一さん(61)は日体大時代の第53、54回大会(77、78年)で2度の箱根総合優勝を経験。父子2代での箱根出場をつかみ、区間7位と健闘も、チームは13年ぶりにシード権を失った。

 「悔しい。全体のレベルが考えの及ばぬところまで上がっていた」と相楽豊駅伝監督(38)。起用予定の選手が交通事故に遭うなど誤算もあった。4区で区間3位(1時間3分5秒)と気を吐いた清水歓太主将(4年)は「最高の10人で挑んだが、力不足が結果になって表れた。後輩には悔しい気持ちをバネにしてほしい」と思いを託した。

 レース後の報告会。応援に駆けつけた田中愛治総長が言った。「精進の結果。ありがとう。文武両道で頑張る君たちの力を信じている」。大学時代は空手に励んだ総長の激励に、選手たちは大きくうなずいていた。(谷口 隆俊)

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