【高校ラグビー】大阪桐蔭、関西対決制し4強!兄が同校OBトリオ躍動

後半、大阪桐蔭・江良颯(手前)が飛び込んでトライを決める(カメラ・馬場 秀則)
後半、大阪桐蔭・江良颯(手前)が飛び込んでトライを決める(カメラ・馬場 秀則)

◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 大阪桐蔭38―17報徳学園(3日・花園ラグビー場)

 前回大会準Vの大阪桐蔭(大阪第1)が報徳学園(兵庫)との関西勢対決を制し、2大会連続でベスト4に進出した。プロップ江良颯(はやて、2年)が2トライを挙げるなど、花園制覇を果たせなかった同校OBの兄たちの思いを背負う選手たちが活躍した。流通経大柏(千葉)は常翔学園(大阪第3)とのBシード対決で逆転勝ちし、26度目の出場で初の4強入り。昨春選抜大会優勝の桐蔭学園(神奈川)は4大会連続、東福岡(福岡)は6大会連続で準決勝に進んだ。

 チーム最重量タイ110キロのプロップが躍動した。26―7の後半2分、ゴール前15メートルの左中間ラックから右に展開し、江良が中央に花園初トライを挙げた。同11分には相手2人をはじき飛ばして、再び決めた。「気持ち良かった」と充実感を漂わせた。

 前回大会はレギュラーでセンターの兄・楓(かえで、立命大1年)とともにメンバー入りしたが出場機会はなく、チームも準優勝に終わった。大会前に兄から「頑張れよ!」と激励された。「お兄ちゃんの分まで全国大会で優勝する」と、初Vしか見えていない。

 前半14分にトライを奪ったセンター高本幹也は、兄2人が大阪桐蔭OB。ともに最後の花園は3回戦で涙をのんだ。主将のセンター松山千大(ちひろ)も兄2人が同校の卒業生だ。「優勝が目標」と高本が言えば、松山も「ラストチャンスで、つかみ取りたい」と、3度目の4強は通過点だと強調した。

 U17日本代表の江良は、中学時代に体重が90キロ近くありながらSOでプレーしていた。高校から本人の希望でプロップに転向。「体重を増やして器用なプロップでいこうかな。体重を落とすより食う方が楽」。1日に米を約2・5キロ食べても、50メートル走は「中学から変わらない」という6秒9。「自分が仕掛ければバックスも生きる」と、巧みなハンドリングなどSOの経験が生きている。最後のプレーで左肩を痛め、患部を三角きんでつるして取材に応じた。準決勝の出場は微妙だが「間に合わせます!」と、強行出場も辞さない覚悟を示した。

 準決勝の相手の流通経大柏は京都成章、常翔学園を破ってきた。関西勢の最後のトリデとなった綾部正史監督(43)は「フィジカル合戦になる。まさったら自分たちの形になる」と試合のカギに挙げた。同一年度では初となる野球部とのアベックVまであと2勝。末弟トリオが、兄たちの無念を晴らす。(伊井 亮一)

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