【高校ラグビー】流通経大柏、逆転で初4強!史上初サッカー部とアベックV目指す

ノーサイドとなり跳び上がって勝利を喜ぶ流通経大柏フィフティーン(カメラ・石田 順平)
ノーサイドとなり跳び上がって勝利を喜ぶ流通経大柏フィフティーン(カメラ・石田 順平)
後半17分、常翔学園・前田にタックルを受けながらトライを決める流通経大柏・永山(右)
後半17分、常翔学園・前田にタックルを受けながらトライを決める流通経大柏・永山(右)

◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 流通経済大柏19―14常翔学園(3日・花園ラグビー場)

 準々決勝4試合が行われ、Bシードの流通経大柏(千葉)が常翔学園(大阪第3)を破り、26度目の出場で初めて4強入りした。小学生時代に穴掘り大会で日本一になったセンター土居大吾(3年)のトライなどで14点差を逆転。ベスト8に進出したサッカー部と同一年度では初のアベックVを目指す。桐蔭学園(神奈川)は4大会連続の4強で、6大会ぶりに関東勢2校が準決勝に進んだ。前回大会準Vの大阪桐蔭(大阪第1)と東福岡(福岡)もベスト4入り。準決勝は5日に行われる。

 試合終了の笛が鳴った瞬間、新たな歴史をつくった流通経大柏フィフティーンは両手を高々と突き上げた。0―14から後半に3トライを挙げて逆転勝ち。過去6度の8強入りを経験してきたが、壁を破り、千葉県勢初のベスト4を決めた。

 自主性の勝利だ。12―14で迎えた試合終盤。相手の反則で得たチャンスに、相亮太監督(37)はPGを指示しかけたが、選手はタッチキックを選択。敵陣5メートル付近のラインアウトからのモールでトライの5点を取りにいった。

 「自分たちのスタイルを貫いた。モールに自信があった」とプロップ葛西拓斗主将。「僕の言うことはあまり聞かない。(プレーの)7~8割は選手が判断する」と苦笑する指揮官だが、それは日頃から自主的に日本代表やトップリーグの試合を見て「ラグビーIQ」を高める選手への信頼の表れ。後半26分、モールを押し切り、フッカー作田駿介が逆転トライを決めた。

 反撃ののろしは、昨夏の7人制全国大会でMVPを獲得したウィング永山大地が上げた。後半17分、相手のパスを敵陣でインターセプトし、独走してトライ。「7人制で優勝し『勝った時どうやったのか』と考えられるようになった。バックスとして自信がついた」

 同22分には、モールからボールをつなぎ、土居がトライ。小学3年でラグビーを始め、4年時には「全国穴堀り選手権・ちびっ子の部」に出場し、30分間で深さ1・5メートルの穴を掘ってチーム優勝したパワフルマンは「このチームが好きなんで、勝ってあと2つ戦いたかった」と逆転劇に貢献した。

 準決勝は“西の横綱”大阪桐蔭と対戦する。この日、全国高校サッカー選手権でも流通経大柏が8強入りを決めた。同一年度でラグビーとサッカーで同時日本一になれば史上初の学校となる。「クラスメートの関川(郁万)とは、出発前に『アベックVしよう』と話しました」と葛西主将。「ラグビーIQ」を武器に頂点へ駆け上がる。(須貝 徹)

 ◆関東勢2校が4強入り 第92回大会の茗渓学園(茨城)と国学院久我山(東京第1)以来6大会ぶり。茗渓学園は史上3校目の4連覇を目指した東福岡(福岡)を31―24で破っての快進撃だった。だが準決勝は御所実(奈良)に17―48、国学院久我山も常翔学園に0―57で敗れ、両校とも決勝進出ならず。決勝は重一生(現神戸製鋼)、松井千士(現サントリー)らを擁する常翔学園が17―14で御所実を下し、17大会ぶり5度目の優勝を決めた。

ノーサイドとなり跳び上がって勝利を喜ぶ流通経大柏フィフティーン(カメラ・石田 順平)
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