【高校女子サッカー】藤枝順心、PK戦で初戦敗退…常盤木学園にリベンジならず

PK戦で常盤木の4人目のキックに飛ぶ順心GK木稲
PK戦で常盤木の4人目のキックに飛ぶ順心GK木稲
前半8分、順心FW陣がゴール前でチャンスを作ったが相手GKに止められた(手前は木許、奥は野嶋)
前半8分、順心FW陣がゴール前でチャンスを作ったが相手GKに止められた(手前は木許、奥は野嶋)

◆女子サッカー全日本高校選手権第1日 ▽1回戦 常盤木学園0(PK4―2)0藤枝順心(3日、駒場スタジアム)

 前回女王の順心が初戦で姿を消した。1回戦で全国総体優勝の常盤木学園(宮城、東北1位)と対戦した藤枝順心(東海1位)は、GK木稲(このみ)瑠那(3年)を中心に粘り強く守り、0―0でPK戦へ。しかし2人が失敗し合計2―4で敗れた。15大会連続出場の順心が、現在のノックアウト方式になった08年以降で初戦敗退を喫したのは初めて。磐田東(東海3位)は東海大福岡(九州3位)に1―9で大敗した。

 2―3とリードされて迎えたPK戦。常盤木5人目のキックに対して身長176センチのGK木稲が右に跳んだが、伸ばした右手の先にシュートが決まった。その瞬間、順心のV2ロードが終わった。涙をふきながらピッチを引き揚げた守護神は、「とても悔しい」と声を絞り出した。

 得点力不足というチームの課題は、最後まで解消できなかった。昨年は今田紗良(帝京平成大1年)というストライカーが勝負所でゴールを決めてくれた。しかし今季はエース不在。東海予選でも、なかなか点が奪えず苦しんできた。

 アクシデントも響いた。前半開始2分にFW池口響子(2年)が足を滑らせ、ひざを痛めてベンチへ。多々良和之監督(54)は「一番ボールが収まり、攻撃の起点になる選手だった」と残念がった。攻撃のキープレーヤーが負傷交代したことで攻め手はほとんどなくなり、シュート数も相手の9本に対して3本に抑え込まれた。

 それでもPK戦に懸けていた。後半1分や同20分のピンチを、木稲が抜群の反応で防ぐ。昨夏の全国総体準決勝の後半終了間際に失点して0―1で敗れたライバルを、無失点で抑え切った。あとは「関西入りする前に練習してきた」(多々良監督)というPK戦で勝つだけだった。

 1人目のU―17日本代表DF長江伊吹(2年)が「丁寧に蹴りすぎて、コースが少し甘くなった」と相手GKに止められると、2人目はポストに当てて失敗。木稲も2人目を止めたが、流れは変えられなかった。指揮官は「内容でも負けていた。結果を受け止めるしかない」と話した。

 先発のうち3年生は3人の若いチーム。なでしこ1部・ジェフ千葉入りする木稲は「来年は優勝を」と後輩に期待した。長江も「自分が引っ張っていく」とキッパリ。切り替えて新人戦で再出発だ。(里見 祐司)

PK戦で常盤木の4人目のキックに飛ぶ順心GK木稲
前半8分、順心FW陣がゴール前でチャンスを作ったが相手GKに止められた(手前は木許、奥は野嶋)
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