【高校サッカー】秋田商、県勢32年ぶり8強!山本、千金ヘッド&山口PK戦2本止めた

後半40分、CKのボールを頭で押し込んだ秋田商・山本(右から2人目、カメラ・大好 敦)
後半40分、CKのボールを頭で押し込んだ秋田商・山本(右から2人目、カメラ・大好 敦)
龍谷の3人目・今村のPKを止めたGK・山口
龍谷の3人目・今村のPKを止めたGK・山口

◆全国高校サッカー選手権第4日 ▽3回戦 秋田商業1(PK4-2)1龍谷(3日、フクダ電子アリーナ)

 秋田商(秋田)が龍谷(佐賀)をPK戦の末破り、1986年度以来県勢32大会ぶりの8強入りを決めた。後半40分にDF山本翔太(3年)のヘディング弾で追いつき、GK山口雄也(2年)がPK戦で2本止めて勝利をつかんだ。尚志(福島)は直接FKを決めたDF沼田皇海(すかい、3年)の活躍で、前回王者の前橋育英(群馬)を2―1で撃破。青森山田(青森)はJ1札幌内定のMF檀崎竜孔(りく、3年)の今大会初得点などで、大津(熊本)に3―0と快勝した。東北勢が8強に3校残るのは、2000年度(青森山田、遠野、東北)以来18大会ぶり。秋田商は公立勢唯一の8強進出となった。

 0―1、敗戦が目前に迫った後半40分。秋田商のFW・長谷川悠(3年)が放った右コーナーキックを、山本が絶妙に頭で決めた。勢いそのまま始まったPK戦では、山口が大活躍。龍谷(佐賀)のシュートを2本止め、秋田県勢32大会ぶりの8強入りを決めた。

 勝利を呼び込む一発を決めた山本は、「自分にボールが来る感覚があったので、食らいついてでも決めるしかないと思った。1年前がよみがえったけど、リベンジできて良かった」と笑顔を見せた。

 頭をよぎったのは、1回戦で敗れた前回大会、神村学園(鹿児島)戦だ。0―0と緊迫した場面で、同じようなコーナーキックの場面があった。「その時はヘディングを外してしまった」と山本。「今回は何としてでも点を取りたかった」1年間胸にこびりついていた悔しさを、この日見事に晴らした。

 小林克監督(45)は「苦しい場面に点を取るのはセットプレーだろうと確信していた。山本が前回の借りを返す意地を見せてくれた」と喜んだ。PK戦でも「必ず山口が止めると思っていた」。選手たちへの厚い信頼が、結果となって現れた。

 公立校では唯一の8強入り。前評判を覆す快進撃に小林監督は「僕たち高校生のサッカーは選手、スタッフ一体何かを起こす力を与えてくれる」。チームの連帯感が勝利につながったことを強調した。

 4強をかけ戦う相手は優勝候補の流通経大柏(千葉)。指揮官は「当たってボロボロにくだけるまで戦い、サッカーとは何かを教えてもらいたい」と謙遜するが、秋田名物のなまはげも陣取ったスタンドからは「秋商フィーバーだ」との声も飛んだ。昨夏甲子園を沸かせた同じ秋田の金足農に負けない快進撃で、冬の主役に名乗りを上げる。(村上 新太郎)

後半40分、CKのボールを頭で押し込んだ秋田商・山本(右から2人目、カメラ・大好 敦)
龍谷の3人目・今村のPKを止めたGK・山口
すべての写真を見る 2枚

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請