【箱根駅伝】パイロットの卵、箱根路で輝いた

6区を駆け抜けた関東学生連合の防衛大・古林潤也(左)
6区を駆け抜けた関東学生連合の防衛大・古林潤也(左)

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 未来のパイロットが、箱根路に確かな足跡を残した。オープン参加の関東学生連合で、6区を託されたのは、防衛大の古林(こばやし)潤也(4年)。同校の選手としては、03年に関東学連選抜で出場した岡本英伯以来16年ぶりの出場だった。

 持ちタイムは11番目で、当初はエントリー外。しかし、登録されていた小林彬寛(専大2年)の故障で急きょ出番が来た。元日に出番を告げられ、その日のうちに車でコースを下見。イメトレだけで、難所に挑んだ。「直前に言われたので、緊張はなかった。アップしているときに、周りを見ると強いチームの人がいて緊張し出したけど、ほどよい緊張で走れた」。区間12位相当となる1時間2秒で山を下りきった。「不安もあったけど、下りはすごく気持ちよかったです。残り3キロがすごくきつかったけど、監督が声をかけてくださったり、それで頑張れた」

 ドラマ『空飛ぶ広報室』を見て自衛官に憧れ「航空自衛隊で戦闘機パイロットになりたくて」と防衛大を選んだ。箱根に出るという目標との二兎を追ってきたが本当に最後の最後に「夢がかなった。悔いのない走りができた」。中でも6区は「自分のスピードが一番生きる」と、最も走りたい区間だった。

 急な出番だったため、徳島の両親は間に合わなかったが、兄と3人の妹が、沿道から晴れ姿を見守ってくれた。卒業後は航空自衛隊幹部候補生学校に進学し、次の夢を追っていく。「国を守って、役に立ちたいと思います。これまでも壁はありましたが、今後もいろんな壁があると思う。陸上で培ってきたことを生かして、乗り越えていきたい」。端正な顔をキリッと引き締め、箱根から巣立った。

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