【箱根駅伝】東洋大、往路連覇!100年目で初、同じ5人で!4区相沢「100点以上」

区間新記録の快走を見せた東洋大4区・相沢(左)は、トップで5区・田中にタスキをつないだ(カメラ・佐々木 清勝)
区間新記録の快走を見せた東洋大4区・相沢(左)は、トップで5区・田中にタスキをつないだ(カメラ・佐々木 清勝)

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)往路(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 王者・青学大の前に今年も鉄紺のタスキが立ちふさがった。東洋大が2年連続7度目の往路優勝を果たした。

 1区・西山和弥(2年)が現マラソン日本記録保持者・大迫傑(早大=現ナイキ)以来となる2年連続1区区間賞を獲得。3区で青学大に先行を許すも、4区・相沢晃(3年)が1時間0分54秒の区間新記録で再逆転した。2位の東海大に1分14秒差をつけ、5時間26分31秒の往路新記録を樹立。5年ぶりの総合V奪還へ最高のスタートを切った。(晴れ、気温6・5度、湿度41%、西南西の風0・8メートル=スタート時)

 会心の走りだ。タスキを渡した東洋大の相沢は思わず雄たけびを上げた。「1秒でも差をつけて渡したかった。100点以上の走り」と自画自賛。首位を奪うどころか、ハイペースを最後まで維持。2位・東海大に2分48秒、3位・青学大に3分30秒の大差をつけ、笑顔で5区・田中につないだ。

 1区・西山の区間賞でロケットスタートし、2区・山本、3区・吉川が安定した走りで2位を死守。区間配置こそ違うが、同メンバーでの往路連覇達成は史上初だ。酒井俊幸監督(42)は「同じメンバーながら、往路記録を2分近く更新できたのは成長の証し」と5人のレベルアップに目を細めた。

 中でも相沢の区間記録は異次元級だ。2006年にコース変更、17年に元のコースに再変更されたため、05年以前は参考記録扱いだが、藤田敦史氏(現・駒大コーチ)が1999年大会で樹立した1時間0分56秒は不滅とされる大記録だった。相沢は、その事実上の区間記録も2秒更新した。

 藤田氏は、その直後のびわ湖毎日で瀬古利彦氏のマラソン学生歴代最速記録(当時)を20年ぶりに破る2時間10分7秒をマークした。同じ福島県出身の大先輩の記録を抜き、相沢は「尊敬する方の記録なのでうれしい」と喜んだ。藤田の記録を「はるか遠くの記録と思っていたので『出せるのかな』と弱気になったこともあった」というが、酒井監督の「行けるぞ! 思いっきり行け!」というゲキに発奮。左足首を痛めた影響で前回走った2区を回避したが、痛み止めも服用して激走。日本選手権1万メートル8位の実力を発揮した。

 相沢の原点は64年東京五輪マラソン銅メダルで地元・福島県須賀川市出身の英雄・円谷幸吉氏の名を冠したクラブ「円谷ランナーズ」にある。野球少年だった相沢は中学時から足が速く、入団するとめきめきと力をつけた。「円谷さんは『忍耐』という言葉を大事にしてきた。それは東洋大の『その1秒をけずりだせ』という精神にもつながっている。キツイところでいかに力を出せるか」。受け継いだ魂で将来はマラソンも目指している。

 「たまたま走れた前回とは違う。走れる根拠を積み上げてきた」という酒井監督は「復路も自信を持って送り出せるメンバー」と胸を張る。平成最後の箱根駅伝で往路を制した東洋大。復路でも絶対王者・青学大やスピード軍団・東海大を寄せ付けるつもりはない。(太田 涼)

 ◆相沢 晃(あいざわ・あきら)1997年7月18日、福島・須賀川市生まれ。21歳。須賀川長沼中1年から陸上を始め、学法石川高では全国高校駅伝に3年連続で出場。箱根駅伝は2年時の2018年大会に初出場し2区区間3位。3年時の日本選手権1万メートルでは8位に入賞した。1万メートルの自己記録は28分17秒81。178センチ、62キロ。

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