【箱根駅伝】国学院大・浦野5区区間新も「やりたいと思ってない2区で勝負したかった」

小田原中継所で4区・茂原(左)からタスキを受け取り走り出す国学院大5区・浦野
小田原中継所で4区・茂原(左)からタスキを受け取り走り出す国学院大5区・浦野

◆報知新聞社後援 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)往路(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 国学院大3本柱の一人・浦野雄平(3年)が1時間10分54秒で5区の区間新をマークし、チームを3位に導いた。4代目・山の神の“襲名”には難色を示したが、エースのプライドで7年ぶりのシード権へ快走。2区では、2016年リオ五輪男子3000メートル障害代表の順大・塩尻和也(4年)が、1999年三代直樹(当時4年)を上回る1時間6分45秒で日本人歴代最高記録を20年ぶりに更新。10人抜きで7位に貢献した。

 今年の山を制したのは国学院大・浦野だ。6位でタスキを受けると、序盤からペースアップ。だが、11・7キロ地点の小湧園付近では右ふくらはぎを、その後は左もつり始めた。前田康弘監督(40)から「区間新ペース!」のゲキが飛んだ。「ここまでつないでくれた仲間の分も走らないと。下りも思い切っていけた」。8月に痛めた左ひざ付近の腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)の故障も乗り越え、昨年の法大・青木涼真より50秒速い1時間10分54秒で区間新。7年ぶりのシード権へ、11年の6位を超える往路最高の3位と大健闘だ。

 昨年は1区2位。大会直後に前田監督から「お前を一番、期待のできる選手にしたい。来年はお前でいく」と5区に指名された。しかし、花の区間に憧れる浦野は「2区で走るつもりだった。5区の準備はしていない」と11月末の正式決定まで譲らず。この日はゴール後に指揮官から「おぉ、神!」と、ねぎらいの尻タッチ。それでも山の神襲名には「えっ、やりたいとは…思ってない。僕の中では2区で勝負したい気持ちが強い」とエース区間にこだわりを見せた。

 昨年は自身がハーフマラソン、2区・土方主将が1万メートル、3区・青木が5000メートルでそれぞれ国学院大記録を更新し、3年生3本柱と呼ばれるようになった。11月の1万メートル記録挑戦会で青木が28分50秒98の同校歴代6位をマークし、奨学金をゲット。12月に3人で焼き肉の卓を囲むと1万4000円分をごちそうし「国学院を上位で戦えるチームにしよう」と誓い合った。

 今季のチームスローガンは「歴史を変える挑戦」。3本柱をつぎ込み、上々の前半戦を終えた。浦野は「3年生以下の走りに4年生も応えてくれる。粘り強い走りを期待したい」。仕事を終え、残り109・6キロを託した。(浜田 洋平)

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