天理大、初V王手!9連覇中・帝京大をFW戦で圧倒

後半19分、トライを決め喜ぶ天理大のマキシ(手前左)と抱きつくモアラ。帝京大フィフティーンは決定的なトライを奪われガックリする(カメラ・今西 淳)
後半19分、トライを決め喜ぶ天理大のマキシ(手前左)と抱きつくモアラ。帝京大フィフティーンは決定的なトライを奪われガックリする(カメラ・今西 淳)
後半14分、天理大・フィフィタ(手前右)がトライを決める
後半14分、天理大・フィフィタ(手前右)がトライを決める

◆ラグビー 全日本大学選手権 ▽準決勝 明大31―27早大(2日・秩父宮)

 関西リーグ王者の天理大が9連覇中の帝京大に29―7で快勝し、7季ぶりの決勝進出を決めた。

 平均体重で相手より約10キロ下回りながらFW戦で圧倒。ペナルティートライなど4トライを奪い、帝京大の10連覇を阻む金星を挙げた。明大は早大を31―27で振り切り、2大会連続で決勝に駒を進め、対抗戦での敗戦からリベンジを果たした。12日の決勝(東京・秩父宮ラグビー場)で、天理大が勝てば初、明大が勝てば22季ぶり13度目の大学日本一となる。

 9年間も全国無敗だった帝京大に完勝し、黒ジャージーの天理大フィフティーンが喜びを爆発させた。トンガ人FWマキシやモアラは膝をついて感涙。大学選手権で4度目の対戦で王者に初勝利。初の頂点へ7季ぶりに王手をかけ、フッカー島根主将は「日本一になるための大きな壁を越えた」。小松節夫監督(55)は「最近は打倒関東ではなく、打倒帝京大だった。規律あるディフェンスが勝因」と相手を1トライに抑えた防御をたたえた。

 攻撃では先発8人の平均体重97・1キロの天理大FWが、同106・9キロと平均で約10キロ重たい帝京大を逆に圧倒した。8人ががっちり結束し、相手より低い姿勢でヒット&プッシュ。帝京大を慌てさせ、スクラムを崩すコラプシングの反則を連発させた。前半19分、スクラムでペナルティートライを奪取。相手FWが疲れ始めた後半14分、結束したモールでなだれ込み、流れを呼ぶトライを決めた。

 プロップ加藤は「階段を走ってから、自分よりも重たい選手をおんぶして、また走った」と厳しい練習が報われ笑顔。岡田明久FWコーチ(56)は「スクラムで強い圧力をかけられれば、相手は足がガクガクするからモールも押せる」。7季前の準優勝時、スクラムは「マイボールが取れれば良し」だったが、今は「相手ボールを取り、マイボールで反則を誘う」というレベルを目指して週2度は約1時間、スクラム特訓を行っている。

 初優勝なら、故・平尾誠二氏、大八木淳史氏らを擁して同大が3連覇を決めた84年度以来34季ぶりの関西勢Vとなる。今季はトップリーグで神戸製鋼が優勝し、弟分の天理高(奈良)も花園8強進出中と関西勢が躍進。今大会初戦敗退の立命大や京産大の主将から激励の連絡をもらった島根主将は「喜ぶのは今日だけ。明治に勝って関西の代表として優勝する」と“東高西低”の大学ラグビー勢力図を塗り替える。(田村 龍一)

後半19分、トライを決め喜ぶ天理大のマキシ(手前左)と抱きつくモアラ。帝京大フィフティーンは決定的なトライを奪われガックリする(カメラ・今西 淳)
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