小林陵侑、船木和喜以来21季ぶりV…ジャンプ週間開幕戦

◆W杯スキージャンプ男子個人第8戦(30日、ドイツ・オーベルストドルフ)

 ジャンプ男子は、ドイツのオーベルストドルフで年末年始恒例のジャンプ週間開幕戦を兼ねた個人第8戦(ヒルサイズ137メートル)が行われ、小林陵侑(22)=土屋ホーム=が合計282・3点(138・5メートル、126・5メートル)で今季、通算ともに5勝目を挙げた。ジャンプ週間開幕戦の勝利は1997~98年シーズンの船木和喜(フィット)以来21シーズンぶりで、船木以来、日本勢2人目のジャンプ週間総合優勝へ好発進した。

 小林陵は目を閉じ、こみ上げてくる歓喜に浸った。僅差の勝負をモノにして「すごくうれしい。ジャンプ週間の勝利は(普段の)W杯とはひと味違う」と重みをかみしめた。4戦で争うジャンプ週間で日本勢が勝利を挙げたのは、2000~01年シーズンにガルミッシュパルテンキルヘン(ドイツ)で勝った師匠の葛西紀明(土屋ホーム)以来、18シーズンぶりで、通算4人目の快挙だ。

 1979~80年シーズンに始まったW杯より、はるか前の52~53年シーズン開始の大会で、2万5500人の大観衆に強さを見せつけた。ほぼ無風の1回目は一人だけヒルサイズを越える138・5メートルの大ジャンプで、派手なガッツポーズを繰り出した。2位を2・7点リードして迎えた2回目の飛躍順は最後。不利な追い風の中で126・5メートルまで粘り、貯金を生かして0・4点差で逃げ切った。

 厳しい条件だった2回目をまとめられたのは、今季開幕前に始めた精神面の強化が実を結んでいるからだ。脳波を計測しながら、重圧に押しつぶされない思考法を身につけるトレーニングに取り組む。「昨季までなら2回目に最後に飛ぶとなった時点で、緊張してジャンプにならなかった。今季はいいメンタルで戦えている」

 今季8戦5勝で、葛西が98~99年に記録した日本男子のW杯シーズン最多6勝に王手をかけた。日本代表の宮平秀治ヘッドコーチも「すごいこと。僅差になるとは思ったが勝ち切れた。本人もあがっていない。メンタルも成長している」と、うなった。22歳の新エースの勢いが止まらない。

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