【山中慎介ジャッジ】拓真得意のパンチ磨け 伊藤切れ味格段にUP

パンチを打ち込む井上拓真(右)
パンチを打ち込む井上拓真(右)

◆報知新聞社後援◇プロボクシング▽トリプル世界戦 WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 ○同級5位・井上拓真(12回判定)同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(本名はタサーナ・サラパット)●(30日、東京・大田区総合体育館)

 拓真の試合の私の採点は117―111だった。拓真はこれまで実力者と戦ってきた経験を生かし、崩れることなく戦い切った。前に出て勝負してきたペッチに対し、中盤までカウンターを狙うなど“待ち”の戦い方になってしまった。だが冷静さを失わず、7回から武器である足さばきで圧力をかわし、10回には構え方を左から右に変えてきた相手に、それまで封じられていた左ボディーや連打を浴びせ、勝利を決定づけていった。

 兄の尚弥との違いは一発の決定力だが、今後の拓真の課題は得意のパンチを磨くこと。強打があれば、相手も簡単に近づけなくなるし、戦い方の幅も広がるはず。まだまだ伸びしろはある。

 伊藤は米国での王座奪取と初防衛戦で、ボクサーとして様変わりした。東洋太平洋王者時代はカウンター主体のスマートな選手だったが、攻撃的な印象を受けた。序盤、距離を潰してきたチュプラコフにショートパンチで応戦し、4回以降は相手との距離を遠くして自在にパンチを当てていた。パンチの切れ味も格段に増していた。

 スーパーフェザー級は海外でも有力選手が多い。国内外問わず、勝負していってほしい。(元WBC世界バンタム級王者)

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