藤波辰爾、新年の誓いは今年も前田日明の復帰「トレーニングウエアで来てもらいたい」 

トークショーで対談する藤波辰爾(中央)と前田日明氏
トークショーで対談する藤波辰爾(中央)と前田日明氏

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(65)が1日、スポーツ報知の新春インタビューに応じ、今年も前田日明氏(59)の復帰へ動くことを掲げた。

 昨年12月28日に65歳を迎えたが「やっと65になりました。ボクの中でやっとなんです」と年を重ねることへ喜びを明かした。誕生日の前には参議院議員で師匠のアントニオ猪木氏(75)と会食した。

 「猪木さんとは定期的に食事会を開いていて、ボクは猪木さんを目の前にすると何年たっても入門したときの憧れの猪木さんなんです。普通にしゃべれない。緊張しますよ。お会いして話したのは、たわいない昔の話なんですが、お互いにそれが一番元気になるんです」

 猪木氏は昨年、腰の手術を行い、9月の北朝鮮訪問時に車椅子姿で現れ周囲を驚かせた。

 「もう、お会いした時は自分で歩けるまでになっていました。周りの人が杖を差し出しましたが、いらないっておっしゃってましたよ。それが、プロレスで培った猪木さんの気迫なんですね。いつまでたっても自分の立ち位置がぶれない。改めて勉強になりました」

 一昨年から主宰する「ドラディション」では、かつて対戦したレジェンド外国人レスラーを招聘し、昭和のプロレスファンを喜ばせてきた。昨年は4月にボブ・バックランド、10月にエル・カネックを招聘し、ファンへ懐かしさと今もリングに上がる姿に感動と勇気を与えた。今年も4月と10月に東京、大阪で計4回の興行を予定しており、レジェンド外国人選手の参戦を計画している。

 「どういう形でファンの期待に応えていけばいいのかを考えています。誰でもいいというのではなく、自分と馴染みのある選手をファンが期待していると思うので、いろんなところに手を回して探しています」

 今、大切にしているのは自らの気持ちだという。

 「自分が見たくなるようなワクワクする気持ちを大事にしたい。テーマをどうするか考える時に、ボク自身がファンの立場になって自分を会場の中にポンと置いてみるんです。その時に、今の藤波とドラディションに何を期待するか? ずっとそれを考えています。その中でインパクトのある、今までとは違うこういう形もありかとか自分なりのイベントを考えたい」

 昨年のスポーツ報知での元日インタビューでは、UWFとの対抗戦で激闘を展開した前田日明氏の復帰へ動くことを約束した。公約通り昨年4月8日に東京・豊島区のプロレスグッズショップ「闘道館」で行われた前田氏とのトークショーで復帰を公開オファーし、4月21日の大阪大会に前田氏が来場するところまでは実現したが、復帰はかなわなかった。

 「前田はプライドが高いから、リングに上がるならコンディションをしっかり整えないといけないという思いがあるんですね。ただ、去年も会場に来てくれましたから、セコンドならすぐできますよ。去年は、背広で来場したんで、今年はトレーニングウエアで来てもらいたい。そこからリングへ上げる道を作ってあげたい。火は消えてませんよ。あとはタイミングです」

 今年は、永遠のライバル、長州力が6月26日に後楽園ホールで引退試合を行う。“名勝負数え歌”を展開した革命戦士の引退は、納得している。

 「長州は、リングに上がる時に自分のテンションをボク以上に大事にしている。そういうモチベーションで今までずっと来ていますから、彼が決断したことにどうこういうつもりはないですし、彼らしいなと思っています」

 長州は、最後に戦いたい相手を「やっぱり藤波辰爾ですよ」と断言し、ラストマッチの相手に指名された。

 「ただ、6月のスケジュール的にどうなのかっていうのがあるんで、自分のスケジュールが合えば、出来る限りお付き合いしようかなと思っています」

 今年は1971年5月9日のデビューから48年目を迎える。50周年へのカウントダウンの年にもなる。

 「ファンへの感謝を大切にしたい。昭和時代の熱い試合を見てくれたファンの期待に応える年にしたい。その中で自分がワクワクする気持ちを大切にしたいですね。ボクは腰をケガして選手生命が一回終わりだって言われて、ここまで来てますから、引退の2文字はありません」

(取材・構成 福留 崇広)

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