【広島】菊池涼介、来オフにメジャー挑戦「ポスティングお願いします」

契約更改交渉に臨んだ菊池。ポスティング制度によるメジャー挑戦の意思を表明した(カメラ・種村 亮)
契約更改交渉に臨んだ菊池。ポスティング制度によるメジャー挑戦の意思を表明した(カメラ・種村 亮)

 広島の菊池涼介内野手(28)が21日、来年オフにポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する希望を球団へ伝えた。マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の年俸2億4000万円でサイン。「野球をやっている以上、トップレベルでやりたい選手は多い。僕もその一人」と熱く語った。

 球界を代表する守備職人が熱く語ったのは、メジャー挑戦への強い決意だった。2億4000万円で更改した会見の冒頭、菊池涼は「僕自身、来年(国内)FAということで。ポスティングをお願いします、と伝えました」と真っすぐ前を見据えてサプライズを発信した。

 メジャーへの思いは、日本代表の一員としてプレーした17年のWBC終了後にも、松田元オーナー(67)らに伝えていたという。海外FA権を取得できるのは最短で21年。このタイミングで公表した理由を聞かれると「自分でハッパを掛けるつもりで伝えました。成績を残さないと、ポスティングしたところで交渉はないと思う。『やってみたい』と言わないと、向こうの人たちにも見てもらえない」と強調した。

 「タナキクマル」として、ともに赤ヘル軍団をけん引した丸がFA移籍を決断したことも影響した。「来年、自分が(FA権を)取ると置き換えて、丸から話を聞いて勉強になる部分もあった」。広島では15年オフに前田健太がドジャースへポスティング制度で移籍した前例がある。これまでの球団との話し合いを振り返り、菊池涼は「納得はしていただいていると思う」としたが、鈴木清明球団本部長(64)は「(今日の会見で)言うと思わなかった」と驚き、「慰留? 今は話さない。シーズンが終わってからの話」と態度を明らかにしなかった。

 野手としては、02年の金本知憲に並ぶ球団史上最高額。プロ8年目での2億円超えも、球団野手最速という高評価だ。今季も華麗な守備でセンターラインを支える一方、「今年は話にならない内容だった」と打率2割3分3厘に終わった打撃を反省した菊池涼。「カープで優勝して、日本シリーズで勝つことが一番の目標」と、夢の実現へ、まずは周囲を納得させる結果を残すことを誓った。(種村 亮)

 ◆16年から併殺崩しスラ禁止で活躍チャンス

 イチロー、松井秀、青木らメジャーに挑戦した日本人外野手6人で、レギュラー級といえる年間100試合以上プレーしたのは計39シーズンある。一方、日本人内野手8人を見ると年間100試合以上出たのは計8シーズンしかなく、日本人内野手が活躍した例は少ない。

 その理由の一つに、塁上での接触プレーの対応が挙げられる。松井稼、岩村、西岡らが、NPBではあまり見られない、二塁塁上での相手走者の激しいスライディングを避け切れずに負傷。長期欠場となった。

 ただメジャーでは2016年以降、併殺崩しを狙った、野手に向かっていくスライディングを厳しく罰するようになってきた。壁になっていた塁上での接触プレー減少は菊池涼にとって朗報ではないだろうか。

 また菊池涼は、打撃面では今年の日米野球こそ17打数4安打だったが、決勝スクイズを決めた。4年前には21打数8安打しており、通用する可能性はある。(蛭間 豊章=ベースボールアナリスト)

 ◆菊池 涼介(きくち・りょうすけ)1990年3月11日、東京都生まれ。28歳。小学1年から野球を始め、武蔵工大二高(現・東京都市大塩尻)では甲子園出場なし。中京学院大2年時に所属リーグで3冠王に輝く。11年ドラフト2位で広島入団。13年から6年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞。16年に最多安打、17年にベストナインのタイトルを獲得。17年WBC日本代表。171センチ、72キロ、右投右打。

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