巨人・ヤングマンが貫く“姿勢” 記者に託したファンへの思い

巨人・ヤングマン
巨人・ヤングマン

 彼のたたずまいが好きだ。巨人のテイラー・ヤングマン投手(28)の残留が決まった。来日1年目の今季は、外国人枠の問題もあり開幕からファームでの生活が続いた。成績は残しているのに1軍に上がれない。相当な葛藤があったと思うが、いつも誠実に、笑顔で取材を受けていた。

 一番印象に残ったのは立ち姿だ。ヤングマンは取材を受ける時、必ず体の前で手を組む。まるで接客業のマニュアルに載っているかのような姿なのだ。ラフに腕を組んだり、ドカッと椅子に座ってもいいはず。気になって聞いてみた。すると、答えは「記者はファンとつなげてくれる人だから」と言うものだった。

 「アメリカにいた時からだよ。取材を受けている時に腕を組んだり、座って椅子の背に手をかける選手もいたんだけど、はたから見て嫌な態度だなぁと思ったんだ。だって、記者はファンとつなげてくれる人。僕は直接ファンと話ができないから、記者を通じて言葉を届けてもらっているんだ。記者と話すということは、ファンと話すということだと思っている。だから失礼な態度はとれないよ」

 日本に来て何よりもうれしかった事はファンの声援だという。「どこにいても声をかけてくれて応援してくれた。本当にうれしかったよ」。帰国時に右腕は、私に手を差し伸べ「1年間ありがとう」と優しい笑顔で丁寧に伝えた。それはきっとファンにも伝えた言葉だと思う。

 来季の開幕先発ローテは激化。競争に勝ち抜くために、オフもトレニーニングを欠かしていないという。彼が貫く姿勢から、来季もしっかり選手の「言葉」を伝えていきたいと気を引き締められた。(巨人投手兼2、3軍担当・玉寄 穂波)

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