パワハラ問題で揺れた日体大 学生主体で箱根駅伝3位目指す

箱根駅伝に向け、気合の入った表情でランニングする日体大の選手たち
箱根駅伝に向け、気合の入った表情でランニングする日体大の選手たち

 第95回箱根駅伝(来年1月2、3日)に71年連続71回目の出場となる日体大が17日、横浜市の健志台キャンパスで練習を公開した。9月に渡辺正昭監督(56)がパワハラ問題で解任され、跳躍競技の指導を専門とする棒高跳び前日本記録保持者の小林史明監督(44)と兵庫・西脇工時代に全国高校駅伝で8度の優勝に導いた大ベテランの渡辺公二総監督(81)が就任。指導体制は一新され、練習メニューの作成やメンバーの選考まで学生主体で決めるチームに変わった。主将の林田元輝(4年)は「今年の1月4日から今季の3大駅伝3位という目標を掲げてやってきました。これまでの2大会は大きく届いていないが、最後の箱根駅伝こそ3位を目指します。登録メンバー16人だけではなく、部員全員で戦います」と表情を引き締めて話した。

 10月1日から横浜市内の選手寮に移り住み、チームを指導する渡辺公二総監督は「16人の登録メンバーや10区間の配置もすべて4年生を中心に学生が決めている。私は見ているだけです」と温厚な笑みをたたえた。ただ、名伯楽は同時に現状をシビアに見ている。「学生は3位を目標に掲げているが、青学大、東洋大、東海大は明らかに力が上。うかうかしているとシード権(10位以内)を落とすこともある。万全の体調で本番に臨むことが何よりも重要。その手助けをしたい」とうなずきながら話した。

 横山順一部長(55)は「監督の解任という大きな出来事があったが、学生主体で戦えるチームになりました」と学生に厚い信頼を寄せる。小林監督は「目標は3位。学生はそこに向かっているので、サポートしていきます」と話した。

 前回の箱根駅伝では堅実な走りで4位に食い込み、3年連続のシード権(10位以内)を確保したが、今季の学生3大駅伝では出雲駅伝(10月8日)が9位、全日本大学駅伝(11月4日)が12位と苦戦している。3大駅伝最終戦にして最高峰の箱根路で、歴代5位となる10回の優勝を誇る名門の真価が問われる。

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